kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

三菱商事とローソンとビッグデータの関係。資源ビジネスの赤字は問題ではない。

保存版記事を紹介したい。

三菱商事は、資源ビジネスだけではないという話だ。

 

分析の結果

短期的な結果

三菱商事の株は下落しているが、減損の結果なので、現金が出て行っているわけではない。資源以外のビッグデータビジネスを行っているため問題は無い。

長期的な結果

会計の知識があれば、分析できる。そして、ビッグデータという時代の変化をとらえておくことが大切だ。

 

 

本文

三菱商事が赤字決算となった。

toyokeizai.net

資源ビジネスについて注目しているが、それだけでは足りない。

別の記事でも、資源ビジネスに注目している。

 

zuuonline.com

 

一方、三菱商事は連結最終損益が従来黒字予想から一転して1500億円の赤字(前期は4005億円の黒字)になると発表した。

どちらもチリの銅事業の減損が大きく響き、次いで豪州のLNG事業の減損が影響した。両国とも中国経済減速の影響を大きく受けた形だ。

実際、三菱商事の株価はどうなっているのか。

 

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 一ヶ月で、300円の下落だ。10パーセント以上下落している。

これは、資源ビジネスにのみ注目しているからこのような株価になるのだろう。

 

私の見解は、異なる。三菱商事の強みは、データビジネスだ。その強みは、過去の記事で述べている。三菱商事がローソンと関係を強めていることからわかる。

business.nikkeibp.co.jp

 

三菱商事グループ全体をもっと巻き込んで、グループの総力戦にもっていく。そうしないと勝てない」

 3月28日に開かれた会見で、玉塚社長は新体制の狙いをこのように説明した。筆頭株主であり、ローソンの株式を約32%保有する三菱商事。同社との連携を深め、グループ総力戦で戦うために、三菱商事出身の竹増副社長を、社長に据えるという。

 筆頭株主との連携を深めるように考えた背景について、玉塚社長は「最近のファミリーマートの動きなどを見ていて、三菱商事グループのリソースをもっと積極的に活用する必要があるという思いを強くした」と打ち明けた。

三菱商事グループのリソースとは何か。それは、pontaカードのビッグデータだ。

それを生かしてビジネスをすすめていく。

これが、三菱商事の戦略だ。国内の厳しい小売業界は成長の余地は、感じられない、さらに日本の人口は、減る、これが通常の分析だろう。しかし、三菱商事は、データビジネスで確かな手ごたえを感じていて、投資を決めた。

三菱商事のデータビジネスについての過去記事は、こちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

セブンイレブンについての記事は、こちら。もちろん、ビッグデータビジネス狙いだ。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

 

ショーン・マクアードル川上氏(47)の経歴詐称から、就職活動の人が学べることは、態度や外見という重要性

水曜日といえば、報道ステーションでは、

ショーンの日だ(だった)。

ショーン・マクアードル川上氏(47)の話と日本社会の話をしよう。

 

ショーン・マクアードル川上氏(47)の経歴詐称を分析すると、就職活動、転職活動の面接に役に立ち、さらに日本社会が分析できる。そして、対応策は、サイコパスとの接し方という解までたどり着く、貴重な分析となる。

 

ニュース

ショーン・マクアードル川上氏(47)の経歴詐称が発覚した。

shukan.bunshun.jp

記事を抜粋する。

川上氏の公式ホームページ「SEAN K」の英文プロフィールには長年にわたり、下記の記述があった。

<高校卒業まで日本で教育を受け、大学で米国に戻り、フランスで2年間を過ごした。(中略)テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学に留学をした>(編集部訳)

 川上氏は「週刊文春」の取材に対して、「学位は取っていない」「パンテオンソルボンヌ(パリ第1大学)には入っていない。オープンキャンパスの中で聴講した」「ハーバード・ビジネス・スクールには、オープンコースの3日くらいのコースに1回行った」などと回答。「ホームページは知らないうちに間違った文章が載っていた」などと釈明した。現在ホームページのプロフィールは削除されている。

 それをうけて、報道ステーション、3/16水曜日の番組では、説明があった。ショーン・マクアードル川上氏は、水曜日のレギュラーだったのだ。

確認しよう。(2分間の動画だ)


ショーンK、報ステ降板。古舘伊知郎が番組冒頭で報告とお詫び。

分析の効果

短期的な効果

就職活動や転職活動における面接においては、ショーン・マクアードル川上氏の手法が大きく役に立つことがわかる。サイコパスという概念を覚えておかなければならない。

長期的な効果

ショーン・マクアードル川上氏は、「コミュ力と外見を重視する日本が生み出した怪物」とも表現される。

日本社会は、失敗には、不寛容だが、ウソには寛容である。この結果、中身のない事象が僕らを含む大衆の中で支持される、これは、大変危険なことだ。そして、堂々とうそをつけて、何も悪く思わない、そのようなサイコパスのような人が出世することがある。このサイコパスと演技、うそという考えは、日本で生きていく以上覚えておくべきだ。そのことが分析の結果、導かれる。15年も主要メディアに登場し続けた、ショーン・マクアードル川上氏(47)の事件は、日本の社会を象徴している。

 

 本文

ショーン・マクアードル川上といえば、報道ステーション水曜日での
古館さんとの低い声でやりとりしていた素敵なおじさんだ。
低い声で、マダムキラーだ。

今回の彼の経歴詐称をまとめよう。

netgeek.biz

引用すると、

1.テンプル大学卒→日本の高卒

2.ハーバード大学院(MBA)卒→オープン授業を3日受けただけ

(略)

5.米国人親から生まれたハーフ→純粋な日本人

6.ショーン・マクアドル川上→川上伸一郎 

となっている。イケメン外見、ハーフ、海外の一流大学院、エリートのにおいをさせている。人々にウケるポイントをついている。そして、落ち着き払ったかれの発言方法、渋い声。

彼のような、態度は、就職活動や転職活動の面接の場面で役に立つ。資格よりも結果につながる。(彼を見ればわかるが、英語は、資格として面接に非常に役に立つ。ブランド力が絶大だからだ。)

彼の落ち着き払った、発言を確認しよう、かれの動作は、日本国民1500万人が、毎週水曜日に見てたのだ。(2分間の動画だ)


学歴詐称疑惑ショーンK、そのコメント力は????

 

かつての記憶 

かつての面接を思い出した。

ショーン・マクアードル川上氏(47)の物真似をして、

面接を突破した話をしよう。

私は、面接で苦しい質問があれば、彼の物真似をする。

そう、あれは、冬の面接だった。

3人の面接官、僕が一人の面接だった。

中盤に、苦しい質問が来た。私は、ショーンのように、低い声で、返す。
低い声で、「確かに、そのとおりですね、その点は、考慮すべきです。」


もちろん、くるしい質問をうけたら、相手にも苦しい質問をすべきだ。
定番の質問が来る。「何か質問はありますか。」


それに応えて、相手に苦しい質問をする。
「分析の業務は、業務でむずかしいことはありますか。」

面接官もショーン・マクアードルの物真似をする。
その面接官は、50歳前後の黒い面接官は返す。
「私は、できないが、横の彼らはできますよ。

私は、できないな。彼らに任せているんだ。」

言葉の中身は、ない、とりあえず、繰り返すだけだ。


ショーン・マクアードル川上氏の芸のファンである我々は、

面接で物真似をしただけだった。

就職転職についての記事は、こちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

資格についての記事は、こちら。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 面接で役に立つブランド力としての英語についての記事は、こちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

サイコパスについての記事は、こちら。

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缶コーヒーのCMで山田孝之と宇宙人は、なぜ、いろいろなコスプレをするのだろうか。清原覚せい剤逮捕の裏側で。

 

衝撃的な画像を見た。

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清原という元野球選手が覚せい剤に関する容疑で逮捕された。

それから、いろいろテレビのワイドショーで説明はされている。入手経路がどうとか、再犯はどうだとかだ。

それも大切なんだが、やはり、野村元選手のインパクトは、大きい。

今年のベストショットだろう。これこそが、缶コーヒーの主要なお客さんの一つだ。もう一つは、社内のサラリーマンだ。

 

このインパクトはぜひ覚えておくべきだ。

せっかくだから、缶コーヒーとCM、マーケティングについて、基礎的な分析を行おう。

せっかくだから、リアリティで、野村選手にまけた、缶コーヒーのCMを振り返ろう。

 

分析の効果

短期的な効果

缶コーヒーのCMの楽しさがわかる。それぞれ決まった顧客に向けて工夫が取られていることがわかる。

 

長期的な効果

実際の野村元選手の現実性にかなわないCMは、次に何を打ち出すのか。決まり手は、あるのだろうか、しかし、一ついえていることは、テレビCMのタレントは、これからもいろいろな、仕事のコスプレを続けることが理解できる。

 

本文

 缶コーヒーという商品は、消費財だ。自動販売機、コンビニ、スーパーで売られている。そして、缶コーヒーの主な消費者は、20代からだ。まず、男性肉体労働者があげられる。そして、次に主な消費者は、会社内のオフィスワーカーだ。こちらは、男性だけでなく、女性も主な消費者だ。つまり、缶コーヒーを飲む人が、特定の複数の職種にまたがっているという特徴がある。

化粧品は、男性向けと女性向けにはっきり分かれる、そして、外では使わない。缶コーヒーとは、このような特徴を持った商品だ。

そして、そのデータに基づき、広告主と広告代理店は、

その特定の職種に、美味しいよ、というメッセージを届け、すり込みたい、

そのために、CMをつくる。では、どうすれば、様々な職種の人においしいよ、というメッセージが

届くだろうか。単純には、コスプレして届ければいい。

これが、山田孝之、宇宙人方式だ。

 

コカ・コーラから、行きましょう。

 


”職人”山田孝之、「おじさん」呼ばわりも、仕事絶賛の声に笑顔 缶コーヒー『ジョージア』の新TVCM「電気設備技師」篇

山田孝之は、いろいろな仕事につきます、コスプレです。

 

 

次に、宇宙人、サントリーを見ましょう。


サントリー BOSS CM 宇宙人ジョーンズ 総集編 缶コーヒー

宇宙人ジョーンズが、地球を探索するという名目でいろいろな仕事、職種に化ける、まあ、コスプレです。

もう一つは、様々な職種の人がいることは、当然です。

その中で、時間軸、つまり、何時に缶コーヒーを飲むのかという点について強くアピールするCMもあります。つまり、朝、缶コーヒーを飲みましょうというメッセージもあります。

ワンダ・モーニングショットです。アサヒさんです。

 

 


AKB48がお立ち台でノリノリ!ワンダ新CM


【チームA】AKB48 アサヒ ワンダ モーニングショット CM メッセージ篇

AKBは、見たくないです、加藤あいがみたいです。加藤あいが好きです。

キリンさんは、どうでしょうか。


キリン ファイア KIRIN FIRE CM 心に火を 息子へ 篇 江口洋介

 残業しているサラリーマンを励ましたいのでしょうか。

ファイアという商品が励ますこと、応援商品なのでしょうか、コスプレとどちらがいいか聞かれると困りますが。しかし、応援するときは、深夜なのでしょうか、深夜の勝負というと、お客から見て、栄養ドリンクと、どちらを選ぶか悩みますね。

ちなみに、日本では、レッドブルという商品は、朝に一番飲まれるそうです。

朝に、カフェイン取る日本人はどうなんでしょうか。

さて、次は、どのようなCMがきますかね。

僕がつくるなら、どれでも無い軸を提案しますね。あまり、缶コーヒー市場にやる気は、でないです。なぜなら、スターバックスタリーズ、それを持ち歩く、タンブラーもあります、セブンイレブンコーヒーもあります、つまり、あまり成長市場ではないからです、それの象徴が冒頭の写真です。缶コーヒーの栄光の時代は、おそらく終わったのではないかと感じます。さあ、すばらしい画像をもう一度確認しましょう。

 

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マツダ(MAZDA)は、ブランドの愛の部分をわかっていない。

マツダは、最近調子がいい。

単純に勘違いしているのではないかなと思う節があり、記事にする。

マツダにはバブルの香りがする。

 

分析の効果

短規定な効果 マツダの苦しい時代を支えた顧客をないがしろにする姿勢は、ブランド志向、顧客との愛着という関係にはなじまない

長期的な効果 日本人には、ブランドや愛着、もっというと共感、感受性という概念がなじまないのではないかと推測される。

 

本文

最近、自動車産業とブランドという記事を書いた。

その中で自動車産業は特別な産業だと述べた。

その記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

要約すると以下の主張だ。

 

、移動の本能を最も刺激する商品が、自動車なのだ。移動するためだけのものではない。移動と意思の疎通で生き延びてきた我々は、自動車産業とそのブランドを人に伝えずにはいられない。

自動車があまりに本能を刺激するために、自動車をただの移動手段とは、我々はとらえることができない。

人馬一体というキャッチコピー。これがあらわすことだ。

 この前提条件で、マツダのブランド担当役員の記事を読んだ。あまりにひどい内容で、本当にこの社員の内容か疑ったほどだった。

 

www.sankeibiz.jp

以下、内容を抜粋する。

マツダはヨーロッパで強いよね』、などと聞いたことがあるかもしれませんが、実際は日本と比べてシェアは半分以下なんですね。だけど、なんとなく存在感があって、向こうで働いている従業員はみんなマツダが大好きで、誇りがあるんです。そこであることに気がつきました。大事な価値観とは、クルマをたくさん売るか売らないか、会社が大きいか小さいかではないと。『ブランドの価値が高いか低いか』なのだろうと思いました」

(略)

日本において、マツダはどんなイメージだったのか。“値引きのマツダ”です。不名誉で悔しいですが、我々が実際にやっていたことは、たくさん販売するために、値引きをしてお客様に売りつけるような営業。デザインや開発チームからすると、自分たちが神経を注いで作ったクルマが値引きして売られることは、耐えられないと思うんです。マツダを買ってくださったお客様も、その次の週、次の月にさらに値引きが行われるなんて、やっぱり悲しいことだと思うんですよ。こんなダメなマツダの営業とは絶対に決別しなければいけないと思いました」

(略)

「そんなときに勇気付けられたのは、ロードスターの存在なんです。ロードスターは1989年に発売して今年で26年。その間、世界中で90万台以上売れています。売れていると言いましたが、正確に言うとお客様に選ばれたということです」

 

まず、この役員は事実認識を間違っている。対外向けのプレスリリースを読んでいるだけ。

マツダ復活の原因は、販売チャネルの整理による販売費の削減、工場の作業能率の向上による、製造費の削減、広告代理店を博報堂一本化による、販売費の削減。それをフォードの元でやった、これが大きかった。

スカイアクティブはそのような前提があってできたことだ。販売担当役員は、おそらく、管理会計、財務にうといため、そのような地道な工場の会計に疎いと推測される。

 

決定的なのは、ロードスターの発売は、1989年。マツダスカイアクティブとかいいだしたのは、2000年代。10年以上、ブランド戦略をやっていない、つまり、自分たちの功績でないロードスターを説明の例にしている、だめでしょう。

 

ブランドについても大きなミスを犯している。『向こうで働いている従業員はみんなマツダが大好きで、誇りがあるんです。そこであることに気がつきました。』内向きの話をしても仕方がないでしょう。社内のファンは、大切であるが、顧客の意見を出すべきでしょう、きちんとリサーチしたのか。

マツダを買ってくださったお客様も、その次の週、次の月にさらに値引きが行われるなんて、やっぱり悲しいことだと思うんですよ。』思うではなくて、聞きにいけばいいでしょ。

 

私の意見

少なくとも、セールスマーケティングの人間であるならば、

販売チャネルの失敗をブランド戦略の失敗におきかえてはいけない。

マツダはブランドをわかっていない。内部のデザイナーを相手にしている。

苦しい時代に買ってくれた顧客を忘れてはいけない。

彼らにとってのブランドは、安くてもいい会社、そこそこ乗れる車だった。

ヨーロッパのシェアは、日本の半分以下。そいつらの話を聞いてどうするのか。

支えてくれた客を忘れて、CX-5を買うようなミーハーな層を顧客と思ってはいけない。

CX-5を買うような、すぐに、少しおしゃれで、いけてる技術の車だから、買うというお客様は、安い客だ。

この執行役員は、ブランドをわかっていない、

わかっているふりをしているだけ、仕事とはいえない。

支えてくれた人間をまず大切にすべきだ。

ボンゴとカペラを買ってくれた客に挨拶だろ。それが、最もブランド力をつよめることだ。


もっとも安い時代に買ってくれた客が全て優良顧客ではない。

しかし、過去の客にあいさつすることが、一番大切だ。今あるのは、

過去のお客様のおかげ。内部のデザイナーではない、

過去、支えてくれたお客様にとってマツダは、ブランド力がある。

最近の流行りで食いついたマツダ購入者と比べてどちらがマツダを愛してくれるのかは、

自明だ。いいか、ブランドは、愛なんだ。

 

僕は、マツダを買うつもりです。そしてまわりにもすすめるつもりです。

CX-5はかっこいいと思います。

参考公演

CMO Forum 2014 マーケティングで挑む経営

 

なぜ、セブンイレブンのナナコポイントのCMは流れるのか。テレビCMは高い。ローソンも同じ狙いがある。ビッグデータと経営論。ポイントはデータのためである。

セブンイレブンのCMでは、ナナコポイントが二倍とか、ポイントサービスのCMをしているのだ。

よく考えてほしい。ツタヤポイントのCMがあるだろうか。(楽天ポイントはCMがあるが、楽天はネット通販であり、実店舗ではない。)

テレビCMという大金のかかる宣伝が必要なのであろうか。費用対効果はどうなのだろうか。

今回は、この現象を分析する。


平愛梨 CM セブン&アイ nanaco ナナコ 「ポイント2倍」 - YouTube

 

分析の効果

短期的な効果 個人情報に関連するポイントカードにより、情報が集まる。それらを分析することにより、ローソンは大きな成果をあげている。それを参考にしたのがセブンイレブン。情報分析の時代になった。そして、ローソンは、次の段階にすすんだ。情報分析力を武器に積極的に商品開発でき、その商品開発力を強みに地方スーパーを買収する、つまり経営戦略に影響が出るほど情報分析を使いこなしている。

長期的な効果 データ分析、ビッグデータという言葉がニュースになったが、ビジネスまで実体化した現象をみることにより、分析の仕事の具体的なイメージがわく。そのためのスキルを身につけることの重要性がわかる。就職転職、投資に関する知識として重要である。

 

本文

 ナナコポイント二倍、これがCMの内容だ。ナナコポイントの知名度をあげることが目的だ。

ナナコポイントを説明すると、セブンイレブンとそのグループで使えるポイントカードだ。

では、なぜ、ポイントサービスのCMを大金を投資してつくり、流すのか。結論は、費用対効果が高いからだ。

具体例を説明しよう。

ローソンだ。ローソンには、2001年に三菱商事が出資した。当時ローソンは、創業25年。2015現在、15年経過した。

そこから、物語はスタートした。

ポンタカードを取り入れたローソンは、詳細な個人情報つきのポイントサービスを導入したことになった。そして、その情報を分析し、商品開発、サービス、在庫管理に用いた。

そして大きな成果をあげた。

それに関する記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 これが、40周年を超えるローソンを面白くしている。一言で言うと三菱商事の力だ。 ビジネスの戦略力は、時代の変化に対応し、商品や制度をかえている。それにより、面白み、変化を顧客は感じるのだ。その実例として、覆面調査や、

東北大震災以降の電気料金制度、廃棄、割引制度だ。

コーヒーがセルフサービスでないところに、従業員マネジメントという、

インナーマネジメントの知見が見られる。従業員の掃除のコスト、

しかもアンケート調査ではでてこないであろう点を分析している。

企業としてのマネジメント層のレベルの高さだ。 データ分析の強みはすばらしい。とくに、POSデータと実際のデータの違いの議論もすばらしい。ここでも従業員マネジメントの視点がある。データ活用があり、リサーチレベルが高い。

(正直言って、今後マーケティングリサーチ業界の存在意義が薄れる。

すでに、インターネットマーケティングリサーチに既存のマーケットリサーチ企業は苦戦を強いられているが。マーケティングリサーチの将来性は厳しいだろう。)

 ローソンの経営にとって三菱商事は、力を発揮してきたが、データ分析は知能を使う作業で、三菱商事が出資しなければ、早期に取り入れることは難しかっただろう。セブンイレブンは出遅れているわけだ。セブンイレブンの会長は、新商品を会長直接試食することをアピールしていた。正直セブンイレブンの弁当はうまい、だがそれだけだ。コーヒーはイメージも含めたレベルはひどい、店舗の運営もいけてない。つまり組織としての経営力に魅力がない。

当然、セブンイレブンの組織も気づいている。そして、とりあえずポイント会員を増やすことに力を注ぐ、そして、冒頭のCMになる。 

 

最もセブンイレブンの商品がおいしいのは、プレミアムシリーズを手がけて大成功したように、業界のつながりをつくる力が圧倒的だったからである。

プライベートブランドについての記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 消費財マーケティングと経営について書かれた良書についての記事だ。

 

先行するローソンは、どの段階にいるのか。

情報分析及び経営ノウハウを圧倒的強みとしているローソンは、様々な手が打てる。

都会と地方を押さえている。

まず、高級スーパーの買収だ。これが都会の戦略だ。

 

jp.reuters.com

ローソンへの一括売却で合意する前に入札が行われ、三越伊勢丹ホールディングス(3099.T)も応札したが、高い価格を提示できなかった。

 つまり、三越伊勢丹より金が出せるという強気の買収だ。この強気の根拠は、この記事で分析したとおりである。ちなみに、ナチュラルローソン一号店が自由が丘にできたのが2001年の三菱商事出資の一年目で、当時から成城石井とつきあいがある。三菱商事は慎重な会社で買収後の事業運営のスムーズさも問題ないと認識した。

 

 地方はどうか。以下のように、目立たないが確実に力を発揮している。商品開発力が圧倒的な武器になっている。

www.lawson.co.jp

www.lawson.co.jp

南九州サンクス、店舗をローソンにくら替え :日本経済新聞

 

 

 

 そして、中国地方の中堅コンビニポプラとの提携だ。ポプラのお弁当を作る技術はすばらしい、店内でのほかほか弁当を提供するノウハウはすばらしい。

ポプラお弁当で画像検索してほしい。ポプラ弁当画像検索は、こちら。

ハードコアだ。

www.zaikei.co.jp

 ローソンとポプラは14年12月に、ローソンがポプラに5%を出資する資本提携を行っており、これまでポプラは米や肉などの原材料の15%をローソンと共通化することで、コストを約5%程度削減したという。今回の共同出店により、営業面でもさらに連携を深める方針だ。さらに両社は今後、病院や学校、工場向けの小型店の出店でも協力し合い、今後3年間で150店舗程度を出店する計画を立てている。

 以上のように、三菱商事出資に始まる、ビッグデータ分析、経営ノウハウが経営戦略に大きく影響を与えた実例を分析した。その表面的な部分が「ナナコポイント」のCMである。就職転職を考える人は、以上のような分析をもって行動していただけたらと思う。また、投資家の皆さんにはぜひこのような分析を提供してくれるアナリストと付き合っていただけたらと存じます。

以上。

 

補足

大前さんがセブンイレブンとローソンについて感想を述べている。当然、上記のような分析は行っているのだが、もらう委託料が安いと仕事がやっつけになるいい例が見つかったので、追加する。

ちなみに、大前研一さんが、ローソンと成城石井について小学館のネット記事で説明しているが、ギャラが安いのだろうか、やっつけにもほどがある。自分のビジネスで興味がないところにはやっつけすぎて面白い。

www.news-postseven.com

 

コンビニエンスストア業界では、全店売上高で業界2位と約1兆円もの差をつけてセブン-イレブンが圧勝している。理由は商品開発力だが、2014年に高級スーパーの成城石井を買ったローソンなら、セブン-イレブンの牙城を崩す可能性はあると大前研一氏は分析している。

(略)

その逆に、ローソンがやってはいけないのは、成城石井のノウハウを導入した商品を大量生産してローソンで安く売り、成城石井の高級イメージを崩してしまうことである。

 それ以外の方法としては、もっと生鮮食料品を充実させてもよいのではないか。すでに野菜や果物は販売しているが、精肉や刺身も取り扱うようになったら、コンビニの様相は一変すると思う。コンビニは1日3回のデリバリーがあるのだから、やろうと思えばできないことはないはずだ。
 

 成城石井の買収に疑問をもって、分析がいまいちなひとたちを紹介しておく。

ローソンと三菱商事の戦略と内部の分析までできないと構造は理解できなくても当然かとおもいます。

ローソン、成城石井を買収した真意とは? | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

相乗効果が不透明なローソンの成城石井買収 - 経営戦略、経営改革、経営改善、イノベーション経営、マーケティング戦略、、組織活性化、人材育成、人材教育、経営者育成、資金調達、M&A,営業戦略、創業・起業、モチベーション、

なぜ、アマゾンに挑む競合が存在するのか。アマゾンがブラックだとして、その代替はあるのか。クラウドサービス部門での競合。

今回は、コミュニケーションと広告とブランドの話をしよう。

そして、分析の最後でサラリーマンが何を学ぶことができるか、普段の生活に生かすことができるかを考えたい。

 

テーマは、アマゾンだ。アマゾンはブラック企業である。しかし、ブラックであることはめだっていない。その理由は、広告費を投下して、アマゾンのブラックさがあまり報道されないからだ。

こうして、アマゾンのブラック企業というブランドは隠される。

 

伝えたいこと

アマゾンはブラック企業であるが、あまり目立たない。それは、広告費を投じているからだ。さわやかなCMを流している。

そのイメージは、つくられたものであり、実際の企業像、ビジネスの形はブラック企業だ。そのため、イメージとは違って、競合がいますということだ。もし、アマゾンのビジネス自体が優良なら、競合は苦しくて存在できないとも考えられる。 サラリーマンは、競合に打ち勝って、生きていく必要がある。それは、同僚かもしれないし、おおきな観点で言えばライバル企業かもしれない。

ライバル企業がブラック企業なら戦う方法があるかもしれないという観点は忘れないでほしい。

 

本文

アマゾンがブラック企業として知名度を誇ることは、たびたび記事にしてきた。

結論から言えば、アマゾンに挑む競合企業はいくらでもでてくる。アマゾンに投資している人はこの視点を忘れてはならない。

 

アマゾンは、BtoC企業で小売企業として知名度が高い。それと同時に、AWSという主にBtoB向けサービスの質が高い。AWSとは簡単に言えばクラウドサービスだ。

今回は、アマゾンに挑む企業がなぜなくならないのか。そして、アマゾンのブランド力はいまいちなことを分析する。

 

分析の効果

短期的な効果 アマゾンのビジネスには、情熱がないため儲かる論理的なビジネスばかりをしている。つまり熱狂的なファンはいない。個人の経験レベルのちょっとしたファンである。そして、そのことが競合にはチャンスだ。

長期的な効果 情熱がないビジネス、ブランドは、質的な、ソフトな参入障壁がないことを意味する。独占禁止法の影響により競合がうまれる。つまり面白みのないビジネスだ。生き残りを考えてほしい。アマゾンにもファンはいるが、そこには熱狂はない。個人的生活の慣習レベルのファンだ。

 

本文

 アマゾンのクラウドサービスである、Amazon Web ServicesAWS)の評判は高い。

それにも、競合いますよという話だ。

japan.zdnet.com

Collier氏はAWSについて、「クラウド市場で非常に大きな存在であることは疑いようがない」とした上で、「私たちはOpenStackが生み出している市場の規模を把握していないので一概に比較できないが、競合するパブリッククラウド市場において、グローバルでのプレゼンスはAWSよりもOpenStackのほうが上回っていると考えている」と語った。

 また、「OpenStackはすでにプライベートクラウドのプラットフォームとして多くの企業に利用されており、この分野ではオープンなスタンダードになりつつある。一方、パブリッククラウドに向けても複数のプロバイダーがOpenStackをベースとしたサービスを展開しており、着実に実績を上げている。AWSを過小評価するつもりはないが、OpenStackは対抗勢力として存在感を高めつつあると実感している」とも話した。

 

アマゾンの現状

では、アマゾンという一見、優れたビジネスモデルにみえる優良企業は勝ちきれないのか、それにライバルが出てくるのか。

結論から言えば、勝てそうだからである。

アマゾンのビジネスは、論理に徹した冷たいビジネスである。情熱が感じられない。

論理的な市場分析、戦略策定により勝てそうなところを攻める。楽しみは感じられない。長期的なブランド力がない。アマゾンは、日本に登場して、多くの人々が使うようになって10年たつだろうか。10年使うサービスという観点からブランド力、愛着があるだろうか。もちろん、個人でアマゾンに愛着を持つ人もいる。レビューを大量に書いている人が存在していることからも判断できる。しかし、個人の活動レベルだ。

 つまり、熱狂的なブランド力というソフトな参入障壁がないのだ。

そこに参入のチャンスがある。

さらに、アマゾンはブラック企業として嫌われている。また、労働者に対する冷たいブラック企業は、社会保険という形で眼に見えやすく、また、ストレスを増大させるという眼に見えにくい形で社会におおきなダメージを与える。

日本のブラック企業といえば、ワタミだが、つぶれそうになっている。ワタミについてふれた記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

アマゾンのビジネスを分析した記事はこちら

ブラック企業という冷たい企業には、参入障壁がなくなり、長期的には衰退する。しかし、ほっておけばいいというわけではない。長期的な時間がたつまでの間に、傷つく人はいるのだ。そのため、ほっておいてはいけない。

 

アマゾンのビジネスと広告の力

 アマゾンと広告の関係は、こちらの記事にまとめた。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

全体を読むのは、時間がかかると思われるので、引用、要約をする。

アマゾンは、賢くマーケティング戦略を展開する。

ただの通販サイトでは、やがて競合においつかれる。利益をあげるために、ブラック企業として労働者を酷使するだけでは意味がない。そのため、IT企業として、クラウドサービスや動画配信サービス、雑誌配信サービスをすすめる。同時に、テレビCMをおこない、メディアにアマゾンがブラックである記事を書かせない。

タイミングもとてもうまい。

最近は、サービスを伝えることを目標としたCMよりも、アマゾンのイメージをよくするCMをおこなっている。

それは、犬がライオンに似た格好をして、赤ちゃんを喜ばせるという広告のお手本のようなCMだ。

こちらのCMを見てほしい。

アマゾンのイメージをよくするCMだ。

 

www.youtube.com

 

サラリーマンであるわれわれがこの出来事から学べること 

 われわれサラリーマンは、日常生活を送っている。その中で、ブラック企業と付き合うことがあるだろう。また、サイコパスのような冷たい同僚や取引相手もいるだろう。

彼らは、プレゼンテーション能力やアピール能力が高い場合、とても危険である。

われわれサラリーマンは、そのひとの本質をみることをせずに、イメージで人々を理解する。なぜならば、本質を見る作業は時間がかかり、また、頭を使う、つまり、苦労するのだ。そのためわれわれはイメージで理解したつもりになる。

これは、危険だ。しっかりと本質を見なければならない。

 

 

 

 

 

 

なぜ、UPQ(アップキュー)のブランド戦略は魅力的なのか。UPQ(アップキュー)のブランド戦略に注目している。このスタートアップバブルを生き抜いてほしい。ブランドつくりと戦略、戦術、経営体制。

UPQ(アップキュー)というブランドがある。

工場をもたない、ブランド、マーケティングに特化した、ブランド企業だ。

今回は、この企業を少し分析しようと思う。

分析の効果

短期的な効果 注目すべきスタートアップベンチャーがあり、とくに4Kテレビはおすすめだ。

長期的な効果 スタートアップバブルかつ、ファブレス3Dプリンターという技術革命で起きた、稀有なベンチャーが発展することが予想できる。バブルの中には、有望な企業も生まれるのだと考えられる。

 

本文

UPQ(アップキュー)概要としての過去記事は、こちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

まず、社長のバックグラウンドについて説明しよう。

いい記事があった。

 

www.huffingtonpost.jp

自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法です。もし1年前だったらできていなかったこと。「今だからできる」というタイミングもあったと思います。

何より、同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevoの存在が大きいですね。代表である岩佐さんにもご協力いただいていて、委託先となる中国工場における質、必要なライン、製造にかかる期間の精査、そしてユーザーサポート面など、Cerevoのノウハウがなければ実現しませんでした。

(略)

入社して、カシオの開発思想、プロダクトには熱狂的なファンがいること、G-shock同様のタフネス携帯の開発秘話...わくわくするようなモノづくりの話をしてくれる先輩たちがたくさんいて、本当にステキな仲間たちに出会えました。

(略)

もし、商品にして売りたい、それで生きていきたいと思うなら命を懸けることだと思います。私は全てを懸けていて。もちろん、電子工作は嗜み、休日の趣味として好きでやっている人を否定しているわけではありません。ハッカソンなどイベント的に楽しんでいる人もたくさんいるので、それを否定するつもりは全くないです。 

代表取締役の強みは3点ある。

一つ目は、タイミングの重要性を理解していること。

 もう一つは、情熱があること。

最後は、カシオというビッグブランドかつ、熱烈なファンをもつブランドで、携帯電話の撤退を経験していることだ。(カシオの電卓は、プロが愛用するナンバーワン電卓だ。カシオのg-shock携帯は、一大ブランドだった。ちなみにSANYOは、ハイアールになった。SANYOは残ってほしかった、カシオの携帯のデザインはとても優れていた。)

 

これは、起業家として優れている資質と判断する。

しかし、一つ弱みがある。この3つの強みを絞って、

一つを誰かに担当してもらってはいかがだろうか。理解していることは大切であるが、

一つは、いいパートナーに担当してもらってはどうだろうか。(代表取締役は、自己の範囲という、業務イメージかもしれないが社会への影響が大きいため、パートナーを大きく打ち出してはどうだろうか。)

 

 世界共通の仕組みだ思う。もちろん考えてはいると思うから、私が調べていないだけの可能性も大いにある。

本田宗一郎と藤沢武夫、スティーブ・ジョブズとウォズ。

盛田昭夫井深大。そんなビッグなコンビがみたい。

 

最近の弱み

 なぜ、上記のような分析になるのか。現実にミスが起きているからだ。

k-tai.impress.co.jp

UPQ(アップ・キュー)は、Android 5.1搭載スマートフォン「UPQ Phone A01」で、出荷済のものを全て回収することをあらためて発表した。その理由として、25日午後に案内していた「技適マークの表記ミス」ではなく、技適マークを正式に取得する前に出荷していたため、としている。

些細なミスではなく、構造的な問題ではないことを祈る。

 

まとめ

UPQは、大きな戦略の方向に適していると感じている。

【朗報】家電メーカー各社、今ごろになってようやくデザインの重要性に気付く:キニ速

流れは以下だ。

1、市場は、デザイン重視になっている。

2、デザイン重視で生産できる仕組みが身近になっていること。(自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法)

アップルのようなビジネスが小規模業者で可能となったこと。

3、2を実際に行っている事例があること。(同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevo

4、資金がスタートアップバブルで流れ込む。

この流れをうまくつかんでほしい。ブランドで勝負してほしい。ブランドに必要なのは情熱だ。

ブランドとは、愛情であり、マーケティングとは、価値を届けることである、このUPQを注目したい。