kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

なぜ、アマゾンに挑む競合が存在するのか。アマゾンがブラックだとして、その代替はあるのか。クラウドサービス部門での競合。

今回は、コミュニケーションと広告とブランドの話をしよう。

そして、分析の最後でサラリーマンが何を学ぶことができるか、普段の生活に生かすことができるかを考えたい。

 

テーマは、アマゾンだ。アマゾンはブラック企業である。しかし、ブラックであることはめだっていない。その理由は、広告費を投下して、アマゾンのブラックさがあまり報道されないからだ。

こうして、アマゾンのブラック企業というブランドは隠される。

 

伝えたいこと

アマゾンはブラック企業であるが、あまり目立たない。それは、広告費を投じているからだ。さわやかなCMを流している。

そのイメージは、つくられたものであり、実際の企業像、ビジネスの形はブラック企業だ。そのため、イメージとは違って、競合がいますということだ。もし、アマゾンのビジネス自体が優良なら、競合は苦しくて存在できないとも考えられる。 サラリーマンは、競合に打ち勝って、生きていく必要がある。それは、同僚かもしれないし、おおきな観点で言えばライバル企業かもしれない。

ライバル企業がブラック企業なら戦う方法があるかもしれないという観点は忘れないでほしい。

 

本文

アマゾンがブラック企業として知名度を誇ることは、たびたび記事にしてきた。

結論から言えば、アマゾンに挑む競合企業はいくらでもでてくる。アマゾンに投資している人はこの視点を忘れてはならない。

 

アマゾンは、BtoC企業で小売企業として知名度が高い。それと同時に、AWSという主にBtoB向けサービスの質が高い。AWSとは簡単に言えばクラウドサービスだ。

今回は、アマゾンに挑む企業がなぜなくならないのか。そして、アマゾンのブランド力はいまいちなことを分析する。

 

分析の効果

短期的な効果 アマゾンのビジネスには、情熱がないため儲かる論理的なビジネスばかりをしている。つまり熱狂的なファンはいない。個人の経験レベルのちょっとしたファンである。そして、そのことが競合にはチャンスだ。

長期的な効果 情熱がないビジネス、ブランドは、質的な、ソフトな参入障壁がないことを意味する。独占禁止法の影響により競合がうまれる。つまり面白みのないビジネスだ。生き残りを考えてほしい。アマゾンにもファンはいるが、そこには熱狂はない。個人的生活の慣習レベルのファンだ。

 

本文

 アマゾンのクラウドサービスである、Amazon Web ServicesAWS)の評判は高い。

それにも、競合いますよという話だ。

japan.zdnet.com

Collier氏はAWSについて、「クラウド市場で非常に大きな存在であることは疑いようがない」とした上で、「私たちはOpenStackが生み出している市場の規模を把握していないので一概に比較できないが、競合するパブリッククラウド市場において、グローバルでのプレゼンスはAWSよりもOpenStackのほうが上回っていると考えている」と語った。

 また、「OpenStackはすでにプライベートクラウドのプラットフォームとして多くの企業に利用されており、この分野ではオープンなスタンダードになりつつある。一方、パブリッククラウドに向けても複数のプロバイダーがOpenStackをベースとしたサービスを展開しており、着実に実績を上げている。AWSを過小評価するつもりはないが、OpenStackは対抗勢力として存在感を高めつつあると実感している」とも話した。

 

アマゾンの現状

では、アマゾンという一見、優れたビジネスモデルにみえる優良企業は勝ちきれないのか、それにライバルが出てくるのか。

結論から言えば、勝てそうだからである。

アマゾンのビジネスは、論理に徹した冷たいビジネスである。情熱が感じられない。

論理的な市場分析、戦略策定により勝てそうなところを攻める。楽しみは感じられない。長期的なブランド力がない。アマゾンは、日本に登場して、多くの人々が使うようになって10年たつだろうか。10年使うサービスという観点からブランド力、愛着があるだろうか。もちろん、個人でアマゾンに愛着を持つ人もいる。レビューを大量に書いている人が存在していることからも判断できる。しかし、個人の活動レベルだ。

 つまり、熱狂的なブランド力というソフトな参入障壁がないのだ。

そこに参入のチャンスがある。

さらに、アマゾンはブラック企業として嫌われている。また、労働者に対する冷たいブラック企業は、社会保険という形で眼に見えやすく、また、ストレスを増大させるという眼に見えにくい形で社会におおきなダメージを与える。

日本のブラック企業といえば、ワタミだが、つぶれそうになっている。ワタミについてふれた記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

アマゾンのビジネスを分析した記事はこちら

ブラック企業という冷たい企業には、参入障壁がなくなり、長期的には衰退する。しかし、ほっておけばいいというわけではない。長期的な時間がたつまでの間に、傷つく人はいるのだ。そのため、ほっておいてはいけない。

 

アマゾンのビジネスと広告の力

 アマゾンと広告の関係は、こちらの記事にまとめた。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

全体を読むのは、時間がかかると思われるので、引用、要約をする。

アマゾンは、賢くマーケティング戦略を展開する。

ただの通販サイトでは、やがて競合においつかれる。利益をあげるために、ブラック企業として労働者を酷使するだけでは意味がない。そのため、IT企業として、クラウドサービスや動画配信サービス、雑誌配信サービスをすすめる。同時に、テレビCMをおこない、メディアにアマゾンがブラックである記事を書かせない。

タイミングもとてもうまい。

最近は、サービスを伝えることを目標としたCMよりも、アマゾンのイメージをよくするCMをおこなっている。

それは、犬がライオンに似た格好をして、赤ちゃんを喜ばせるという広告のお手本のようなCMだ。

こちらのCMを見てほしい。

アマゾンのイメージをよくするCMだ。

 

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サラリーマンであるわれわれがこの出来事から学べること 

 われわれサラリーマンは、日常生活を送っている。その中で、ブラック企業と付き合うことがあるだろう。また、サイコパスのような冷たい同僚や取引相手もいるだろう。

彼らは、プレゼンテーション能力やアピール能力が高い場合、とても危険である。

われわれサラリーマンは、そのひとの本質をみることをせずに、イメージで人々を理解する。なぜならば、本質を見る作業は時間がかかり、また、頭を使う、つまり、苦労するのだ。そのためわれわれはイメージで理解したつもりになる。

これは、危険だ。しっかりと本質を見なければならない。