UPQ(アップキュー)というブランドがある。
工場をもたない、ブランド、マーケティングに特化した、ブランド企業だ。
今回は、この企業を少し分析しようと思う。
分析の効果
短期的な効果 注目すべきスタートアップベンチャーがあり、とくに4Kテレビはおすすめだ。
長期的な効果 スタートアップバブルかつ、ファブレス、3Dプリンターという技術革命で起きた、稀有なベンチャーが発展することが予想できる。バブルの中には、有望な企業も生まれるのだと考えられる。
本文
UPQ(アップキュー)概要としての過去記事は、こちら。
kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com
まず、社長のバックグラウンドについて説明しよう。
いい記事があった。
自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法です。もし1年前だったらできていなかったこと。「今だからできる」というタイミングもあったと思います。
何より、同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevoの存在が大きいですね。代表である岩佐さんにもご協力いただいていて、委託先となる中国工場における質、必要なライン、製造にかかる期間の精査、そしてユーザーサポート面など、Cerevoのノウハウがなければ実現しませんでした。
(略)
入社して、カシオの開発思想、プロダクトには熱狂的なファンがいること、G-shock同様のタフネス携帯の開発秘話...わくわくするようなモノづくりの話をしてくれる先輩たちがたくさんいて、本当にステキな仲間たちに出会えました。
(略)
もし、商品にして売りたい、それで生きていきたいと思うなら命を懸けることだと思います。私は全てを懸けていて。もちろん、電子工作は嗜み、休日の趣味として好きでやっている人を否定しているわけではありません。ハッカソンなどイベント的に楽しんでいる人もたくさんいるので、それを否定するつもりは全くないです。
代表取締役の強みは3点ある。
一つ目は、タイミングの重要性を理解していること。
もう一つは、情熱があること。
最後は、カシオというビッグブランドかつ、熱烈なファンをもつブランドで、携帯電話の撤退を経験していることだ。(カシオの電卓は、プロが愛用するナンバーワン電卓だ。カシオのg-shock携帯は、一大ブランドだった。ちなみにSANYOは、ハイアールになった。SANYOは残ってほしかった、カシオの携帯のデザインはとても優れていた。)
これは、起業家として優れている資質と判断する。
しかし、一つ弱みがある。この3つの強みを絞って、
一つを誰かに担当してもらってはいかがだろうか。理解していることは大切であるが、
一つは、いいパートナーに担当してもらってはどうだろうか。(代表取締役は、自己の範囲という、業務イメージかもしれないが社会への影響が大きいため、パートナーを大きく打ち出してはどうだろうか。)
世界共通の仕組みだ思う。もちろん考えてはいると思うから、私が調べていないだけの可能性も大いにある。
本田宗一郎と藤沢武夫、スティーブ・ジョブズとウォズ。
最近の弱み
なぜ、上記のような分析になるのか。現実にミスが起きているからだ。
UPQ(アップ・キュー)は、Android 5.1搭載スマートフォン「UPQ Phone A01」で、出荷済のものを全て回収することをあらためて発表した。その理由として、25日午後に案内していた「技適マークの表記ミス」ではなく、技適マークを正式に取得する前に出荷していたため、としている。
些細なミスではなく、構造的な問題ではないことを祈る。
まとめ
UPQは、大きな戦略の方向に適していると感じている。
【朗報】家電メーカー各社、今ごろになってようやくデザインの重要性に気付く:キニ速
流れは以下だ。
1、市場は、デザイン重視になっている。
2、デザイン重視で生産できる仕組みが身近になっていること。(自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法)
アップルのようなビジネスが小規模業者で可能となったこと。
3、2を実際に行っている事例があること。(同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevo)
4、資金がスタートアップバブルで流れ込む。
この流れをうまくつかんでほしい。ブランドで勝負してほしい。ブランドに必要なのは情熱だ。
ブランドとは、愛情であり、マーケティングとは、価値を届けることである、このUPQを注目したい。