オリンピックエンブレムのニュースについて記事にすることが多い。
それには、理由がある。
まず、エンブレム問題は、日本の特殊性を現すものであり、続く問題だからだ。
そして、エンブレム問題は、テレビニュースと相性がよく我々が目にするものだからだ。
以上は、過去の記事にまとめた。
kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com
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今回は広告業界の内向き具合について分析しようと思う。
それは、二つの事実で表される。
分析の効果
短期的な効果 広告業界の内向き具合がわかる
長期的な効果 広告業界の粗がわかるということは、そこにビジネスチャンスがあるということだ。つまり、今までとは、時代の潮の流れがちがうということだ。ネット広告がテレビ広告と並ぶサイズになっている。旧来の広告代理店について疑問を抱く流れがわかる。
本文
広告業界の内向き具合について分析しよう。
まず一つの事実は、オリンピックエンブレムの選考過程だ。
以下の記事が詳しい。
これが本当に原案ならコンセプト説明は信じ難いものだし、これが本当の原案でないなら論外だし、いずれにしても話はますますグダグダになるんじゃないかなあ。コンセプトを掲げて押し切るなら、それはそれで一つの見識(たぶん世間的な支持は得られないけど、デザイナーさんならわかるんでしょ?)
二つ目は、広告業界がクライアントに向き合わない姿勢だ。彼らが向いているのは、内向きな業界である。
(略)
結論から申しますと、日産はどうも博報堂および関係会社に対して、年間幾らかの広告予算をまるっとお願いし預けており、その予算に見合う成果を出してもらうという契約で取引が進んでいる模様です。つまり、博報堂のクライアントである日産が、そのデジタル広告の使途について「こういう形でバレんようにステマやってクレメンス」と指示するのではなく、あくまで「このぐらいの予算をやるから、数字で見えるこの程度の見込み客からの反応をハラディ」という相談なのです。
(略)
そして、日産以外のクライアントについても、また博報堂に限らず「デジタルマーケティング」や「戦略PR」を謳う業界各社においても、この手のステマについては手法として定着しています。通常のバナー広告などに使うデジタル広告予算に比べてステマは動員効果が高いこともあって、発表会とステマは切っても切れない関係になっているようです。
あくまで業界の標準をクライアント側にはつたえないという広告業界にはよくある話だが、内向きさが際立つ。これは、ウェブでは、特に目立つ。なぜならウェブという社会では、オープンさが重要というスタンスであるからだ。