ビジネススキルとコミュニケーションについての記事を書く。
僕の働く会社にも新人がやってきた、それは4月のことだ。そして、新人は、研修をうける、そして、4月の終わりに配属されてきた。
そこから、新人は、部署の研修をうける。部署の研修は5月いっぱいおこなわれた。
6月からは、OJTとして、実際の業務をとおして、つまり、先輩の手先として、
下請けとして業務をおこない、仕事を覚えていく。
現在は、8月の下旬だ。新人を見てきて、そろそろ結果が出たので、分析しよう。
伝えたいこと
業務におけるメモは、ノートを使え。ノートには、図を書くことができるからだ。パソコンでは、短時間に図を描くことは、不可能だ。
本文
新人について記事を書こう。よくある新人として、仮の存在として、A君と呼ぼう。A君は、一年海外留学し、学生時代はビジネスコンテストをやりつつ、体育会系サークルに所属していた。(TOEICは、900を超えている。)そして、理系の大学院を修了している。(東大や京大、早稲田慶応その他旧帝大をイメージしてください。)くそな人事が好きそうなスペックだ。
結論から言おう、その新人は、まったく使えない。中途半端な成功体験はいらない。結論を説明しよう、成功体験がうまくいくなら、そのままプロになればいい。それで飯を食えばいい、学生時代に打ち込んだことは、必要ない、打ち込んでプロになれないなら、それに打ち込む必要はない。サラリーマンになるという人生を選んだ時点で、学生時代に打ち込んだことは、趣味という気晴らしと同じ効果となる。
打ち込むなら、哲学書を読み書き写す、経済学の書籍を読み書き写す、歴史学の書籍を読み書き写す。以下同様。
この作業以外は、業務に貢献する、汎用性のある学生時代に打ち込んだことはない。
業務は、学生時代のこととは関係ない、これが真実だ。さて、大学院を修了した新人は、鼻高々と業務にむかうが、一向に業務が終わらない、先輩の求めるレベルに達しない。その理由は何か、金を稼いだ経験がないからだ、そして、金を稼げることに求められるコミュニケーションが理解できていないからだ。
それも下請けで金を稼いだ経験がない。
少しはなしがずれるが、下請けビジネスの肝は、QCDだ。クオリティ、コスト、デリバリーだ。
品質、費用、納期だ。よく巷でいわれる、完璧よりも6割の成果物という言論がある。これは、ただの下請けの業務として説明がつく。
新人に求めれらるコミュニケーションは、さるやまのさるとしての、上に媚、したにいばる、これがひとつだ。もうひとつは、下請け業者としてのコミュニケーションだ。大学や大学院を卒業すると、22か26の間だ。その年では、コミュニケーションを学ぶことは難しい。多くの日本人は、さるやまのサルとしてのコミュニケーションしかとれない。社会人の一年目は、下っ端だ。下っ端では、OJTとして、下請けの業務をする。下請け業務のコミュニケーションがとれないため、新人全員は当初から使えないのが通例だ。そのなかで、新人は少しずつ差がつく。それは、下請けコミュニケーションを理解し、身についた人間が業務をこなせるようになるのだ。
そして、そのときに大切なことは、パソコンを使いこなすことではない。下請けは、発注先の意見や趣旨を理解することが大切だ、一字一句逃すべきではない、そして、そのためには、文書よりも、図で書いたほうがはるかにはやい。ボールペンでノートに図を書くとしよう、X軸、Y軸と双曲線を描くとしよう、それをパソコンでノートに書くスピードで再現できるのか。(再現できるやつは、起業したほうがいい、サラリーマンになるには、もったいない人材だ。)
つまり、ノートでメモをとることは、下請けコミュニケーションでもっとも大切な、相手の理解を最優先していることを意味している。これは、コミュニケーションの問題だ。人事の好きなスペックの高そうな(そして、まったく役に立たない)成功体験のある新人は、無意識かもしれないが、仕事をなめている。それは当然だ、彼らの人生は、同世代の人間との勝負であり、そこで勝ってきた経験しかないからだ。(ガチの研究者を目指していた人間は、別だ。彼らは、年代を超えて勝負をしてきたからだ。)
どうしても結果の出ない新人には、一言だけアドバイスした、それはノートを使えということだ、そのタイミングは、僕の元で、OJTしたときに、図をたくさん描く課題を与えて、さんざんミスをしたときだ。
コミュニケーションは、新人の成長でも大きな役割を果たしている。