kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

なぜ、サラリーマンと公務員のスキルは低いのか

今回は、ビジネススキルの話をしよう、もちろんこのブログのテーマは、コミュニケーション(意思疎通)であるので、関係することをとりあげる。

今回のコミュニケーションは、自分自身とのコミュニケーションだ。

自分自身の力を正しく認識することは難しくて、自分を高く評価する、それが自分自身とのコミュニケーションでやりがちなミスだ。今回は、そのようなことだ。

そのようなことを思いながら、公務員になったほうがいいのか、それとも民間で働いたほうがいいのかといった質問を受けた経験を思い出しながら今回の記事を書こう。

 

伝えたいこと

日本のサラリーマンは、公務員みたいなものだ、なぜなら大部分がゼネラリストで明確なスキルがないからだ。今回は、公務員を考えて、サラリーマンはなぜスキルがないかを確認しよう。サラリーマンは、自己の認識が高い、つまり自分が好きで自分がスキルをもっていると誤解している、中途採用や教育を担当しているとほとんど全員がそのような誤解をもっている。そのことを説明しようと思う。そして、そもそものスキルがないことの原因は、不透明な人事異動にある。そして、それをよしとする、人々の意識にある。自分の希望がとおらないとモチベーションが低く、日常をごまかして過ごすことになる。それゆえ、スキルは身につかない。しかし、個人では、がんばっているつもりのため、スキルがついていると誤解されるのだ。

その誤解、ギャップが最大の問題点である。その前提である、サラリーマンにスキルがつかないことを説明しよう。

 

本文

 

公務員のスキルという極論から、サラリーマンのスキルを推測しよう。

結論から言うと、サラリーマンに特殊なスキルはない。コミュニケーション能力というあいまいなものだ。もちろん学問的に、正確には、定義できるが一般サラリーマンは、定義して議論する力はないので、一般サラリーマン世界には意味はない。

 

分析の効果

短期的な効果 サラリーマンには、スキルがないことが明確で、これからもないだろう。

長期的な効果 サラリーマンとしてスキルがないまま生きることが日本社会のルールだ。そのルールに従うのが人生だ。そのままでいいか考える効果がある。

 

本文

そもそも、日本のサラリーマンには、人事異動があるためスキルは身につかない。スキルがつかない理由は、二つある。まず、一つ目は、スキルを身につけるための時間という軸で説明し、もうひとつは、その時間の密度の濃さ、それを決定付けるモチベーションという軸で説明しよう。

 

時間という軸

サラリーマンの時間は働いている時間とプライベート時間の二つにまたがる。働いている時間がキャリアとして、職種として途切れる。これはわかりやすい。スキルをつけることを考えよう、とりあえず、経理財務にしよう、本来なら、職種にそったスキルがあるのだが、簡単のため経理財務を例にしよう。

時間という軸で説明しよう。経理財務の業務は、経営企画系の管理会計と制度会計とも言う財務会計業務に分かれる。俗に言う、経理さんは、制度会計、財務会計の業務だ。主に決算書を作成することが業務だ。そのために、さまざまな知識、スキルが必要だ。特に、エクセルのスキルはとても大切だ。なぜなら、決算書を作成するといっても、パソコンで作成する、つまり、電卓は使わない、そのため、資料をつくるためにエクセルを使う時間が大きいからその大きな時間を効率化できるほうが人材として有意義なのだ。8時間働くなら、5時間は、エクセルで、2時間はコミュニケーション、他部署との調整、1時間が、財務会計の知識を使った業務となる。そのため、エクセルの能力、コミュニケーションのスキルを身につけたほうが業務ははかどる。

財務と管理会計の業務については今回は割愛する。

時間を考えよう、経理財務の仕事に、自分がついたとする、経理財務は、法律できまっているので、簿記や財務の知識をつけることが求められる。仕事以外のプライベートの時間も経理財務の勉強に当てればスキルはのびる。

 

 モチベーションという軸

さて、プライベートまで、スキルを磨くという考えもある。その一方、それぞれの時間の密度はどうだろうか。その密度の濃さを決めるものがモチベーションだ。やる気だ。

定期的な人事異動があって、自分の意思が反映されなければ、プライベートの時間を削って取り組むことは厳しい。資格試験をうけようと考えることを例にしよう。

2年のプランを考えていて、1年と半分たったところで、営業に異動になったとしよう。すると、そこで、試験勉強は無意味なものとなってしまう、この状態では、モチベーションはわかない。物事の基本だが、ある程度のまとまった時間をとらないと人のスキルは一定のところに届かないのだ。

会計の話をしているので、会計の説明をしよう。

税理士を考えよう。税理士試験は、5科目合格だ。4科目とったところで、税理士は名乗れない。つまり、一定のまとまった時間が必要だ。

 

別の学問やスキルでも当てはまる。

たとえば、統計学をみにつけようと考える。統計学の数学の知識は、大学の2年生レベルは必要だ。もちろん、そのためには高校数学の知識もいる。では、それらをまっさらな状態から身につけることを考える。400時間かかると仮に計算する。40時間でやめてしまうと、成果は、0となる。

 

時間という軸を支えるものがモチベーションだ。そのモチベーションに関して大きく関係するものが、キャリアの不透明さだ。キャリアが不透明なものの代表は公務員だ。

なぜなら、公務員、特に地方公務員は人事異動が法で定められているのだ。

 

 

キャリアが見えないことがもうひとつの効果だ。キャリアが見えないとき、プライベートで、職種のスキルを磨こうという気持ちは湧かない。365日という時間の中で、このことが徐々に大きな差になる。

では、この人事異動が法で定められている公務員はどうだろうか。

 

kakichirashi.hatenadiary.jp

 「誰でもできる」ということはネガティブに捉えられがちですが、世の中には「誰でもできる仕事」以外の仕事とは案外少ないのではないかと思います。ある程度経験やトレーニングを積んだらできるようになる仕事が大半であり、スタートの時期と経験年数と多少の運・能力によりある程度ならばどうとでもなります。だからこそ、大学新卒者の大半が就職できているのでしょう。

 この著者の分析には、少し弱みがあって、日本人労働者のレベルの低さが勘案されていない。そして、公務員の本来身につけるスキルについての説明がない。本質がない。

一般サラリーマンには、人事異動があるのだ。それで、日本人全体のレベルも低い。

日本のサラリーマンには、専門性はない。そのことを前提としてそれぞれの人生をすすめなくてはならない。

 

公務員が本来身につけるスキル

公務員が本来身につけるスキルは、法と法律のスキルだ。以下、理由を説明する。

そもそも公務員の業務の特徴は、法の知識と理解にある。
(法律と法の違いもおさえなければならない。)
公務員には、公平性が求められる。あらゆる市民、
国民に対処するということが公平に対処することだ。
(大学職員は、狭い顧客のため忘れることがある)
公平に対処するためには、
法や法律できちんと定義し業務を進める必要がある、
そしてその法を理解しなくてはならない。
公務員は、法律の知識と理解がいる。そのため、年を取ると、
法律の知識と理解が身につかない。
そのため、年をとった人が未経験で公務員になることは、
役に立たない人間を雇うことになる。
法学部の出身ならばいいかもしれないが、
日本の大学の教育は信頼されてないから評価が難しいところだ。
 

公務員はスキルがあるか

公務員には、スキルがない、それは本来のスキル、法のスキルがないからだ。

この点から考えると、サラリーマン、キャリアの見えないサラリーマンはスキルがつかないのは当たり前だろう。