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kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

なぜ、ワタミは、ブラック企業の中で抜群の知名度を誇るのか。ワタミが広げたブラック企業というブランド名。「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」

バブル ブランド 社会

ワタミが、過去最大の赤字を出した。

(以下は、リンクがきれているが、NHKのウェブサイトの記事だ。)

www3.nhk.or.jp

 

利用客の減少が続く大手居酒屋チェーンの「ワタミ」が発表したことし9月までの中間決算は、本業のもうけを示す営業損益が、昭和61年の創業以来最も大きい14億円の赤字となりました。
ワタミが11日発表したことし9月まで半年間のグループ全体の中間決算によりますと、売り上げは696億円と前の年の同じ時期より10%減少し、本業のもうけを示す営業損益は14億円の赤字と、昭和61年の創業以来最大の赤字となりました。

この要因を分析しよう。ワタミのニュースは、今後も追っていくべきニュースだ。

なぜならば、ワタミというサラリーマン向け居酒屋は、アルバイトや正社員を低賃金でこき使うというデフレに強い産業であり、デフレの影響が大きく現れるからだ。

それもあるんだけど、ワタミについて基本的なことを知っておく必要がある。

ワタミで知るべき第一は、ブラック企業ということだ。

 

伝えたいこと

ワタミは、ブラック企業だ。そのこと、その必然性を伝えたい。

 

 

分析の効果

短期的な効果 ワタミの凋落原因がわかる。

ブラック企業というイメージは、実体をともなったものである。イメージを修正することができないほど、根幹的な部分に関わるビジネスモデルだった。イメージを変えることができなかった。そして、イメージを変えるための、PRの専門家、マーケティングの専門家を雇うという考えが出てこなかった。ここが、ユニクロとの違いだ。

 

長期的な効果 企業の強みが外部に適切に伝わっているかを転職における、企業評価の一つととらえることができる。

企業の根幹の部分であるビジネスの強みを強めることとその強みを適切な形で外部に伝えることが大切だ。

 

 本文

ワタミといえば、ブラック企業だ、そう認識する人がおおい。これは、イメージだ。

ブラック企業といえば、労働法を守らず、従業員を酷使する、このあたりが定義だろうか。

おそらくワタミは、ブラック企業具合でナンバーワンではないはずだ。もっと、ひどい企業は存在している。就業規則がそもそもない中小企業はおおい。

ワタミは上場企業であるので、就業規則は存在する。守られなかっただけだ。

中小企業で働く人たちは、労働法の知識がない、原因は、学校で教えないためだ。

そのため、中小企業では、ブラック企業になりやすい。

つまり、ワタミのほかにも、もっと実際ブラック企業の具合がひどいところは、存在する。

しかし、ブラック企業というブランドでは、ワタミがナンバーワンだ。

 この部分を他者のブラック企業と比較して検討しよう。

ワタミユニクロを比較した記事がある。

ワタミとユニクロ「ブラック企業」批判後の明暗を分けたものは何か?|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

そんなワタミの「ブラック対策」が報じられた1週間後、全国紙やテレビを賑わしたユニクロの発表があった。覚えている方も多いだろう。「非正規社員1万6000人を正社員化」というやつだ。(略)

 たとえば、「日本経済新聞」(2014年4月12日)は、《「部下は部品ではない」「部下の人生を預かる」――。これまでの失敗を自分に言い聞かせる発言が相次いだ》なんて調子で、柳井会長の“改悛”を強く印象づける報道をしている。

 実は渡辺氏もブラック企業疑惑が出てから、ことあるごとに「社員は家族だ」というようなメッセージを訴えているのだが、メディアではだいたいスルーされている。汚名を着せられた者は、柳井氏のように、とにもかくにも“改悛”の姿勢を見せぬ限り、その主張すら取り上げてもらえない、というのは日本のメディアの特徴のひとつだ。(略)

 「1店舗あたり平均社員2人」を打ち出した3ヵ月後、ワタミの桑原前社長は、「東洋経済」のインタビューで「ブラックだなんて全然思っていない」「労使関係は存在しない」という発言をした。この背景には、14年7月の株主総会で、創業者である渡辺氏が改めて「ブラック企業との風評が広まり、居酒屋の客足だけでなく介護や食事宅配サービスの売上にも影響した」と、「被害者」アピールをしたことがある。

 まず、メディア対応、新聞、テレビに対して適切にアピールすることが大切だ。

もちろん、アピールだけでなく、実務の内容を変えなければならない。

 

ワタミのビジネスモデル

ワタミのビジネスモデルは、実は、ブラック企業のビジネスモデルそのもの、人件費圧縮ビジネスだ。居酒屋と介護事業を思い出してほしい。スキルのいらない事業だ、アルバイトレベルでできる。この事業をおこなって、限りなく人件費を圧縮する、この圧縮に強みを発揮したことがワタミの経営陣のスキルだ。

どういうことか説明しよう。

居酒屋従業員をモデルとする。スキルは、いらないが長時間労働をする。その分人件費は下がる。休みは、週に一日だろうか、その休みの日も体力回復のための一日となる。

さらに、長期間にわたり酷使されるとうつ病になる、その期間は働くことができずに、社会保険で生活費が支出される。つまり、ワタミは、プライベートの時間と、社会全体の保険支出を奪い取ることに強みがあるのだ。このビジネスモデルは、アマゾンドットコムと共通点がある。

介護においても同様だ。介護は夜勤があり体を壊しやすい。長時間労働も共通だ。

ワタミは、実は、この点が最大の強みだった。従業員のプライベート、社会的な保険金搾取という、情報が非常にばれにくいことが最大の強みだった。

 

ワタミ創業者のわたなべみき氏の言葉で説明すると、以下になる。

ブラック企業ワタミ社長渡邉美樹と村上龍の対談が酷い

渡辺美樹  
「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍
「?」
渡辺美樹
「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上     
「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
渡辺美樹   
「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上     
「?」
渡辺美樹  
「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上     
「一週間」
渡辺美樹   
「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上     
「・・・んん??」
渡辺美樹    
「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
村上     
「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
渡辺美樹   
「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上     
「それこそ僕には無理だなあ」

従業員の寿命は縮むだろう。しかし、証明は難しい、つまり、従業員の寿命が縮もうとも、自分が責められなければどうでもいいのである。わたなべみきは、従業員の人生はどうでもいいととらえている。社会には結構こういう人がいます。

ワタミの大きなミス

ワタミが犯したミスは、ワタナベ社長の出馬をふくむ、アピールのしすぎだ。

自分たちが社会的にまずいビジネスモデルを行っていることを理解せずにアピールしてしまった。最後は、わたなべみきが国会議員になってしまった。これで、メディア側に探られる立場になってしまった。ワタミは、ほかのブラック企業とくらべて、目立ちすぎたのだ。なぜなら、飲食業界のブラック企業具合、それは従業員の退職率、残業の数、で表されるが、ワタミはほかの競合と比べ同程度だからだ。介護事業もやや数値がきびしいが特段高くはない。

わたなべみきは、勝ち逃げした

この状況を理解してわたなべみきは、議員として勝ち逃げした。株式公開企業の公益性、社会貢献性はきにしない、他人がどうなろうと関係ないという姿勢は突出している。

 

googleは従業員についてどう対処し、社会にアピールしているのか。

 

zuuonline.com

実際、「世界の魅力的な企業ランキング」で第1位のGoogleは、社員を「資産」として扱う企業文化が浸透しており、従業員が最高のパフォーマンスで仕事ができるよう、従業員の血糖値をKPI(業績評価指標)としている。Googleが世界中の優秀な人材を魅了し続ける理由も、このあたりにあるのかもしれない。

 人材を自社の「資産」として扱い、世界中から最高の人材を確保し続ける企業こそが、今後の世界をリードする企業となる。人材を“歯車”のように扱い続けるようなら、ウォール街の未来は明るくないだろう。(ZUU online 編集部)

 過去、ワタミについてまとめた記事は、こちら。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com