導入。手に取った理由。
おれんじと赤の間の色が目立つ書籍。サイズも小さい。
それで手に取った。ちきりん、みんな大好きちきりんだ。
ちきりんがメディアについて書いた本だ。これは分析すべきだ。ブログは、バブル状態だしね。
書籍タイトル
分類
メディア戦略関連の本、ブランドの本。個人ブランド、個人メディアの本。
書籍テーマ一言要約
テーマは、自分メディア。ブログを雑誌と比べている点がすばらしい。
月当たり数十万人が訪れるウェブサイトは雑誌と説明している。
いや、雑誌は金だして買うだろ。ま、ちきりんの分析は粗粗だからいいか。
今回の書籍は、10年にわたる、人気ブログちきりんの日記の舞台裏をまとめたものだ。
まず、電子書籍で発表され、そのご、書籍となった。
つまり、雑誌からの書籍出版の流れだ。
ちきりんブログは雑誌レベルをもともと目指していてそのまとめたものだ。
出版業界では、よくある手法だ。もちろん、分析で注目すべきは、ちきりんの人生自体に深く関わったところである。それ以外は、分析レベルとして普通。
ときどきやりなおしを命じられるレベル。
この本は、作者の手作りだ。この本は、レベルの高い自分史だ。愛をかんじる。
そんじゃーねに愛をこめて。
著者
ちきりん。ブロガー。人気のある人。マッキンゼーに17年ぐらいいた人。
個人的には、結構すき。なぜなら、自分の限界をみとめる脳の耐久力があるから。
目次
裏を知る篇
『「Chikirinの日記」の育て方』(出発点/ ブレーク!/ 自分のメディアへ/ 今、そしてこれから)/)
表を読む篇 『ベストエントリ集』(GROWTH/ CAREER/ RELATION/ EDUCATION/
POLITICS/ BUSINESS)
すばらしい点、強み(概要)
10年をまとめた本。そこからくる凄み。自分の日記を10年分出版したといえば、
大抵の著者の本で読みたくなる。村上春樹はいっていた、
たんたんと積み重ねることが職業作家のスキルだと。
その10年の間には、ときどき神がかった分析ができるものだ。
強みは、メディア運営における戦略面と戦術面に分かれる。そして、その感想が書いてある。
じぶんは幸運だったという分析である。
戦術面では、日々の作業における実務が書いてある。これは、
注目されないかもしれないが大変貴重だ。
最も、業務レベルの高い人にとっては、当たり前であるが忘れがちだ。
つまり、日々の業務のフォーマット化だ。例をあげると、ブログを書く時間は30分。
図形があるとそれに30分かける。また、一つの記事につきメッセージは一つ。
このようにフォーマット化して、繰り返すコストを大幅に下げている。
また、書籍についても分析できている。厚い、優れた書籍を読んだ場合、
その本から何本もの記事を書くということだ。一つの本で一冊という書籍紹介ブログはあるが、優れた書籍の効果という点で、ちきりんのほうが、投資効率がいい。
あくまで一般ブロガーとの比較だが、ちきりんは、オペレーションに優れている。
戦略面では、特段の強みはない。弱みが見える。マーケティング戦略として、
ターゲットを明確に絞ることを目指したのは、ブログによる本を出版した後だ。
さらに、個人日記と社会派の主流コンテンツをわけたことも結構遅い、
さらに、そんじゃーねというキャッチコピーを選んだのも他人だ。
ブランド戦略に関しても幸運が第一の成功要因と述べている。
ちきりん自身は、変化がすきといっているが、
バブル的な世の中の流れの分析ができるレベルではない。それは彼女も認めている。
つまり、秀才だ。秀才がバブルにのったという貴重な例がこの本には書いてある。
それが、この書籍の最大の強みだ。
おすすめする読者
WEBマーケッター。マーケッター。日々の業務として、オペレーションとして、
webメディア関連を仕事にしている人。個人メディアに関心がある人、
会社で自社メディアを運用する人。10年かけて何かを積み重ねた人、
また積み重ねようと思う人。
その理由
10年という期間、その中ですばらしいことが起きない確率は低い。様々な著者の10年には、
それほどの重みがある。老人が書く自分史がつまらないのは、
テーマが絞りきれていないため詳細なデータがそろっていないという点にある。
テーマが絞られた10年の重みがある。その点、ちきりんは、
テーマを6分野に絞りデータが詳細である。
個人メディア研究10年とも言える。
読むべき場所
具体例の部分。ブログ運営のオペレーションのスキル、経験。
裏を知る篇
『「Chikirinの日記」の育て方』(出発点/ ブレーク!/ 自分のメディアへ/ 今、そしてこれから)/