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kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

【書籍分析】社会学ウシジマくん【難波功士】

タイトルだけの本と思ってスルーしていた。中身は、著者が自分自身の社会学と向き合い、同時に自分自身の内面に触れながら力強く書いた力作だった。

 

書籍タイトル

社会学ウシジマくん

分類

日本社会、マーケティング関連の書籍。

 

 

 

書籍テーマ一言要約

テーマは、日本社会を分析した本。社会学の書籍。著者が心踊るきもちでとりあげたテーマが漫画ウシジマくんを題材として、それに関連する内容を社会学として説明する。社会学とは、実体験をともなうものである、著者はそう考えている。そして、著者自身の中の社会の見方を、漫画ウシジマくんの中身をとおして再発見するという、著者の身をえぐりだしている、書籍。著者はいう、社会学者は性格が悪い。

 

著者

難波功士社会学博士。博報堂出身の関西学院大学社会学部教授。京都大学出身。東京大学修士号。

 

目次

 

はじめに

プロローグ リスク社会論ウシジマくん

第1章 都市社会学ウシジマくん

第2章 家族社会学ウシジマくん

第3章 教育社会学ウシジマくん

第4章 メディア論ウシジマくん

第5章 ジェンダー論ウシジマくん

第6章 感情社会学ウシジマくん

第7章 労働社会学ウシジマくん

第8章 社会病理学ウシジマくん

第9章 福祉社会学ウシジマくん

エピローグ 社会階層論ウシジマくん

おわりに

 

すばらしい点、強み(概要)

 

著者がはじめに、で語っているように、この書籍は、著者の内面の話だ。つまり、著者の内面に関わるところがレベルの高い社会分析となっている。特に、一から三章までが、都市や郊外といった場所というセグメントで分析されている。著者の強みであり、著者の京都、東京、大阪といった人生のうつりかわりがわかる。また、広告代理店時代の勤務地、大学院の所在地の地理感もふくめ、分析が細かくていい。メディア論は、冷静に取り組まれている。

また、広告代理店出身の社会学者としての書籍としてもレベルが高い。

 

おすすめする読者

BtoCビジネスのサラリーマン。マーケティング、広告関連のサラリーマン。それらに興味ある人。

 

その理由

 

日本社会を真剣にとらえているから。その理由は、著者が自分自身を通して分析するという、生身の分析を行っていてレベルが高いから。日本社会の暗い面がたくさんあり、それぞれがセグメントごとに分析され、ビジネスに役立ちやすいから。社会学という性格の悪い学問をとおして、生の日本社会でビジネスをする人にとっては、社会の知識がらくに頭に入る。(性格の悪い学問は、著者のことば)

 

読むべき場所

第1章から、第3章だ。タイトルは、いろいろついているが、一貫してして都市や郊外といった場所の面から分析されている。著者の得意分野のひとつ。関連書籍あり。第4章 メディア論ウシジマくんは、著者の20代の時間を過した広告代理店の強みが出るところ。