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kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

【書籍分析】フィンランド流6時に帰る仕事術【田中健彦】

ブランド 社会

今回は、フィンランドというタイトルが気になった本を分析した。大変質の高い本だった。理由は、プロの書いた生活と仕事と教育という複合の本であり、きわめてまれな本だからだ。

 

書籍タイトル

フィンランド流6時に帰る仕事術

 

書籍テーマ一言要約

テーマは、6時に帰る方法をフィンランドで学びましたという本。2010年刊行。

著者は、富士通パソコン事業の経営のプロである。カリフォルニアに5年いて、フィンランドノキアのパソコン事業富士通への売却にともなってフィンランドに経営者として赴任した。

パソコン事業経営のプロから見た、6時に帰るための仕事術である。

フィンランドという名前は、教育の世界ではブランドがある。そのため取り上げた。

フィンランドは、教育の指数が世界トップの国である。その国にある事業のプロ経営者が赴任し、その目線から仕事術を分析した書籍は少ない。

これから日本は労働人口が減り、労働の密度生産性をあげるために必要なスキルが求められると考えたため、とりあげた。さらに、フィンランド付加価値税、(消費税と同意義)は、当時22パーセントだ。これからの日本にとって参考になる。

また、フィンランドは教育の質が高いというブランド力がある。その教育と労働を関連して、プロが報告する資料は少ない。フィンランドノキア社のパソコン部門の話が元になっているというブランドの目線からみて大変興味深い書籍である。

 

著者

田中健彦。富士通パソコンシステムズのかつての社長。米国富士通パーソナルシステムズ、富士通コンピューターズヨーロッパ、富士通シーメンスコンピューターズにて副社長を勤める。

 

目次

はじめに

1章 なぜ、6時に帰って結果が出るのか

2章 今日からできる!「6時に帰る」仕事術

3章 部下を定時に帰すリーダーの仕事術

4章 「フィンランド流」に学ぶ豊かなワークライフバランス

5章 世界一の教育に表れた「できる人」の育て方

終章 高い競争力を支える文化と歴史を知る

 

すばらしい点、強み(概要)

 

フィンランド人の特徴を経営者から見て日本人と比較しているところ。経営者としての具体例もおおい。フィンランド人は、ミスをみとめ、それが遠因となりリストラされた部長がでてくる。

しかし、さっぱりとしている。それは、フィンランド人の生活に理由がある。プライベートを大切にしている。また、政府が産業にたいして積極的でリストラに対する否定的な面がないのだ。また、フィンランド人の個人主義(利己主義ではない)に言及している。個人を尊重する考えが社会に浸透しているため、会社は重視されない。それが書籍全体に伝わる。経営者目線で情報の深度がある。情報が鮮やかだ。2010年刊行の本ではあるが、参考になる。なにより、経営者目線でフィンランドやドイツの日常生活を分析している本はない。著者は事実に対する提起がうまい。フィンランドは、図書館利用率は世界一である。英語教育か、歴史教育かの議論のところで解決策をにおわす。

 

おすすめする読者

外資系企業のサラリーマン、転職で外資系とくに欧州系を考えている人、教育と労働を考えている人

 

その理由

仕事において、大切なことは、ワークライフバランスにおいて、ライフの重要性を説明しているから。ライフがないと給料があがっても終わり時がない。給料を上げていくだけで目標が消える。

フィンランド、ドイツ人は、ライフがまず先にある。そして、そのライフは歴史を踏まえている確固たるものだ。そして、そのために政府は役に立つ存在として存在している。ライフを見つめなおすことの効果を説いている本。

 

読むべき場所

4章 「フィンランド流」に学ぶ豊かなワークライフバランス

5章 世界一の教育に表れた「できる人」の育て方

終章 高い競争力を支える文化と歴史を知る