TOEICを職場のコミュニケーション(意思疎通)という観点から考えてみよう。
TOEICの点数を上げる方法は世の中に多くあふれている。
しかし、TOEICの取得の効果について説明した記事は、少ない。
多くの人は知っていると思うが、まず、TOEICの説明をしよう。TOEICとは、ビジネス英語の試験、資格である。ポイントは、多くの人が受ける試験であることだ。
一年に300万人が受ける試験だ。
そのため圧倒的知名度があり、ブランド効果は高い。
職場の会話の例を考える。
目立たない仕事をしているBさんがいる。
Aさん(女性)「Bさん(男性)は、英語できるらしいよ。TOEICのスコアが800をこえているみたい。」
Cさん(女性)「Bさんは、こつこつ仕事してるから、こつこつ実力をつけることができるのじゃないかな。」
こうして、Bさんの評価はたかまる。ここでのポイントは、自分からアピールする必要はないということだ。
会社によっては、一年に1回、半年に一回、とった資格を報告する機会がある。
そのときに、用紙にかいてアピールする程度でいい。
そのようなまともな制度がない会社からは、転職することもひとつの選択肢だ。
TOEICのブランド力、人数の確認
TOEICは、一年に300万人が受ける試験だと述べた。
確認しよう。
データソースは、TOEIC公式サイト。
引用しよう。
英語の授業は日本人が多く受けたことがあり、多くの人が得意ではなかったものだ。
そのため、英語が得意な人は職場で一目おかれる。その効果をコミュニケーションの観点から大切にしたい。
つまり、英語のアピール、それも押つけがましくない、アピールができるのだ。
そのため、TOEICが取得されることが最も求められる。
給料はあがるのか。
こたえは、イエスだ。TOEICで高得点とれば、高く評価される。
まず、事実を確認しよう。
日経ビジネスの記事を引用しよう。データソースは、転職サイトのdodaだ。
400点~600点台では平均年収にほとんど差が見られないのに対して、700点台より上のスコア層になると、TOEICのスコアと年収の相関が明らかになっています。
つまり、TOECIの点数が高いと労働市場では高く評価される。
さて、今後は、出世とTOEICの関係について、もう少し深く迫ろう。
導入
出世の条件にTOEICが必要だ。これは、公に知られているところだ。
では、出世の点数をつける側である、人事側はどうTOEICをとらえているのか。
結論から言うと、お堅い、官僚組織の人事は、TOEICを重視する。
その理由は第一に以下である。試験は、公平であり他の組織がチェックしているという権威があるからだ。第二に英語は、同条件のある人材のポテンシャルをはかることに有力だからだ。
(純日本人同士の英語力。純日本人と帰国子女は同条件ではない。)
第三に、年十回と回数が多く、試験と日程があわないという理由がないため、忙しい社員に強制できる。
また、何点が求められるのかという論点がある。後述するが、TOEICは、相対試験であり、900点以上はかなりの、勉強時間、つまり投資が必要だ。出世のためには、過度な投資は禁物だ。ほかのものに割り振る必要がある。
一方、就職でもTOEICは見られる。大切なことは、何点必要か、何点で面接で評価されるかが問題だ。
結論
細かい分析になる。自分の所属する業界で異なる。
しかし、基本を説明しよう。
点数分類概要
TOEIC900点は、上位2-3%。上位5%は、860点。
上位10%が730点といえる。
一般的に860点以上で、非ネイティブでのレベルとしては、必要十分といわれる。
しかし、そこまでは、短期間にはとれない。1ヶ月やせめて3ヶ月の投資時間にしたいということが実情ではないだろうか。
点数分類詳細
900点→外資系投資銀行で評価される点数。この点数は、頭の悪い帰国子女は実は、取れない点数である。
860点→TOEIC試験実施団体が非ネイティブが流暢と認めるレベル。日本では、JICAや外務省が求める最高ランク。
840点→国家資格である、通訳案内士の一次試験免除点数。
800点→P&Gなど外資系メーカーが求める点数。
730点→一般的なビジネス英語で求められるレベル。公務員の海外赴任の目安。試験での追加点数がもらえるレベル。政策研究大学院試験で求められるレベル。留学生と不自由なく会話できるレベル。総合商社(丸紅)が求めるレベル。
700点→東証一部上場メーカーが管理職に求めるレベル。海外赴任に求めるレベル。
600点→一般的に英語が苦にならないんだという認識。
2012年と少し古いが、一覧がまとめた表がある。
一部表を引用させていただきます。
分析
上記で注目してほしいのは、730点と700点だ。
これは、海外に赴任するレベルとしては低いと感じるのではないか。
これには、からくりがある。
結論から言うと、男性と女性と言う区分が隠れているからだ。
人事側から見て、男性と女性では、同レベルの英語コミュニケーションレベルをtoeic点数で比べると2段階ほど違うのだ。男性はスコアが出にくいと感じる。しかし、ビジネス上では、まったく問題ない。ビジネスに必要なのは、実際にコミュニケーションを取れるかどうかだ。点数は目安でしかない。女性は、点数どおりにコミュニケーションがとれる、ただそれだけのことだ。
あくまでも実感レベルの話である。
外資系企業で面接すると、英語面接があるのは、以上のような論理があり、
実際にコミュニケーションがとれるかを問題視しているからである。
730点と700点の分析
2段階をとりいれて分析すると
女性のTOEIC点数860を男性のランクでいうと、TOEIC800点ぐらいだ。
つまり、男性730点→女性840点という話だ。男性700点→女性800点。
一部上場メーカーで海外に赴任するのは、工場関係の男性社員だ。男性目線でとらえると
700点で十分だ。
就職のときに必要な点数
メーカーを志望場合。女性なら、800点とれば、メーカーでは十分なアピールになる。
男性なら、700点で十分だ。
商社を志望の場合。
女性なら、840点とろう。男性なら、730点で十分だ。
TOEICは、点数が上がればあがるほど勉強という投資が必要だ。なぜなら、相対評価という試験だからだ。しかし、必要な点数を意識すれば、アピールとしては十分な効果を持つ。
点数の取り方は、別の機会に述べようと思う。
TOEIC700,730の勉強方はこちら。
kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com
引用すると、
TOEICは、990満点です。495点がリスニングで、495点がリーディングです。800点取るための内訳を考えましょう。
結論から言うと、リスニング450点、リーディング350点です。
リスニング450点は、ゆるいトレーニングで十分到達可能です。
リーディング350点は、ゆるいトレーニングで十分到達可能です。
TOEICに関するその他の役立つはなしは、こちら。
kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com