タイトル
イケテル経理リーマンの机の中には辞書代わりの専門書がある(余裕ある経理リーマンの特色と経理分析実務説明)
このブログのテーマは、コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、ブランドとビジネススキルである。今回は、ビジネススキルの中の会計について少し話をしよう。
なぜ、会計スキルを取り上げるのか。
会計スキルが非常にコミュニケーションの観点から重要だからだ。その重要性は、会計が分かる人というブランドになるぐらい確立された分野だからだ。
その会計スキルがどのように、どれくらい大切か、そして、大切さゆえ、さまざまな関連する制度があり、その結果、人々に評価され、ブランドになるのかについて説明した。
構成は、以下だ。1、そもそも会計とは何か。2、会計、会計スキルが大切な理由、生活と政府、企業に密着した存在。3、会計にまつわる制度、資格。4、人々からの評価。5、会計スキルというブランド。6、ブランドともいえる評価の出世への効果。7、イケテル経理リーマンの机の中には、辞書代わりの専門書がある。
会計が大切だ、とかいうブログ、資格をとりましょうとかいうブログはたくさんある、このブログでは、大切さの程度(もちろん、とても大切だ。)とそれが人々に伝わるというコミュニケーション、そしてブランドにまでなるという、コミュニケーションという観点から、会計を取り上げたら、ナンバーワンだろう。
1、そもそも会計とは何か。
そもそも会計とは何だっけ。そこから始めることは大切だ。
会計は、企業や政府、個人の状態を金額で表したものだ。お金という数値による評価といっていい。ではその効果はなんだろうか。
会計が重要になった時代のタイミングをおえば、その効果が分かる。
会計は、企業活動の発達に伴って、発達してきた。古くは、農業における食料の管理につけていた帳簿があげられるが、会計としての効果があったわけではない。会計自体が効果をもつようになったのは、16世紀のイタリア商人からであるといわれている。
つまり、商売、貿易を行うにおいて、意思決定をしなければならない。その意思決定に貢献するのが会計だ。これが会計の効果だ。農業のときの帳簿は意思決定には用いられていなくて、雨乞いや占いが意思決定のための方法だった、つまり、会計の効果はなかった。
繰り返すと、会計とは、ある主体(企業、政府、個人)の状態を表したものであって、意思決定に役に立つ。
2、会計、会計スキルが大切な理由、生活と政府、企業に密着した存在。
1では、会計の定義と大きな効果について説明した。ここでは、さらに大切な理由を述べよう。会計が大切なのは、意思決定をして、その理由を説明できる存在だからだ、つまり、コミュニケーションの道具だからだ。
そして、政府、企業、個人は、自分の行動を説明できなくてはならない、政府、企業は金の使い方をそれぞれ、国民、株主、債権者に説明する義務がある、その場面において、もっとも役に立つのが会計だ。
3、会計にまつわる制度、資格。
会計に まつわる制度には、まず、企業の財務諸表公開制度、政府の決算書公開制度、納税の義務が大きく上げられるだろう。資格には、公認会計士、税理士、政府の納税担当がある。
経理リーマンには、イメージがある。
地味や数字に強い。ほかにもあるだろう。経理業務を行うには、様々な知識が必要であると考えられている。転職市場では、経理実務が重視されるとも言われる。経理業務の一般的な概要は以下の話である。
kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com
この中で、
「簿記知識は、あまり要らない。会計学の専門知識は必要である。」と述べた。
一般的な経理リーマンと成果のだす経理リーマンの違いは分析力と愛想と交渉力とも述べた。
愛想と交渉力は、べつの機会に説明するとして、分析力について説明しよう。
分析は、いろいろな手法があるが会計学的分析は必要最低限である。また、会計学の専門知識が問われる。
会計学的分析と会計学の専門知識を同時に満たすものが、会計学の専門書である。
経理リーマンは、様々な業務をしないといけない。会計学の専門書を辞書的に用いて
必要なときに使うことが求められる。すべて覚えている人は、優秀ではない。覚えた分、別の業務ができない、様々な分析が遅いという評価になる。
専門書一覧
財務会計講義
これが基本。日本でもっとも有名な本といってもいいだろう。ブックオフにいけばよくみかける。
ぜひレビューを確認してほしい。
もう少し応用的なところでは、以下となる。
スタンダードテキスト財務会計論
管理会計では、
となる。
連結会計では、以下の書籍がおすすめだ。
別売りの問題集は、必要ない。
辞書として使うことが大切である。一回読んで理解できればいい。覚える必要はない。
参考資料 この論理の参考資料は、観察から生まれたものだ。特殊論という意見を一般論とつなぐ統計学の知識だろう。
簿記、会計の取り扱いは、簿記1級分析でもふれようと思う。
以下の書籍では、統計学を論理を支えるものとして使われている。役に立つ論理がわかる。
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実力をつけるなら以下の本だ。
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1991/07/09
- メディア: 単行本
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