kanjuseitosyakaitojounetsu’s diary

コミュニケーション(意思疎通)、マーケティング、広告、メディアのブログです。経営分析、投資分析、ビジネススキルの目線もあります。これらの観点から様々な事柄を分析します。

なぜ、セブンイレブンのナナコポイントのCMは流れるのか。テレビCMは高い。ローソンも同じ狙いがある。ビッグデータと経営論。ポイントはデータのためである。

セブンイレブンのCMでは、ナナコポイントが二倍とか、ポイントサービスのCMをしているのだ。

よく考えてほしい。ツタヤポイントのCMがあるだろうか。(楽天ポイントはCMがあるが、楽天はネット通販であり、実店舗ではない。)

テレビCMという大金のかかる宣伝が必要なのであろうか。費用対効果はどうなのだろうか。

今回は、この現象を分析する。


平愛梨 CM セブン&アイ nanaco ナナコ 「ポイント2倍」 - YouTube

 

分析の効果

短期的な効果 個人情報に関連するポイントカードにより、情報が集まる。それらを分析することにより、ローソンは大きな成果をあげている。それを参考にしたのがセブンイレブン。情報分析の時代になった。そして、ローソンは、次の段階にすすんだ。情報分析力を武器に積極的に商品開発でき、その商品開発力を強みに地方スーパーを買収する、つまり経営戦略に影響が出るほど情報分析を使いこなしている。

長期的な効果 データ分析、ビッグデータという言葉がニュースになったが、ビジネスまで実体化した現象をみることにより、分析の仕事の具体的なイメージがわく。そのためのスキルを身につけることの重要性がわかる。就職転職、投資に関する知識として重要である。

 

本文

 ナナコポイント二倍、これがCMの内容だ。ナナコポイントの知名度をあげることが目的だ。

ナナコポイントを説明すると、セブンイレブンとそのグループで使えるポイントカードだ。

では、なぜ、ポイントサービスのCMを大金を投資してつくり、流すのか。結論は、費用対効果が高いからだ。

具体例を説明しよう。

ローソンだ。ローソンには、2001年に三菱商事が出資した。当時ローソンは、創業25年。2015現在、15年経過した。

そこから、物語はスタートした。

ポンタカードを取り入れたローソンは、詳細な個人情報つきのポイントサービスを導入したことになった。そして、その情報を分析し、商品開発、サービス、在庫管理に用いた。

そして大きな成果をあげた。

それに関する記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 これが、40周年を超えるローソンを面白くしている。一言で言うと三菱商事の力だ。 ビジネスの戦略力は、時代の変化に対応し、商品や制度をかえている。それにより、面白み、変化を顧客は感じるのだ。その実例として、覆面調査や、

東北大震災以降の電気料金制度、廃棄、割引制度だ。

コーヒーがセルフサービスでないところに、従業員マネジメントという、

インナーマネジメントの知見が見られる。従業員の掃除のコスト、

しかもアンケート調査ではでてこないであろう点を分析している。

企業としてのマネジメント層のレベルの高さだ。 データ分析の強みはすばらしい。とくに、POSデータと実際のデータの違いの議論もすばらしい。ここでも従業員マネジメントの視点がある。データ活用があり、リサーチレベルが高い。

(正直言って、今後マーケティングリサーチ業界の存在意義が薄れる。

すでに、インターネットマーケティングリサーチに既存のマーケットリサーチ企業は苦戦を強いられているが。マーケティングリサーチの将来性は厳しいだろう。)

 ローソンの経営にとって三菱商事は、力を発揮してきたが、データ分析は知能を使う作業で、三菱商事が出資しなければ、早期に取り入れることは難しかっただろう。セブンイレブンは出遅れているわけだ。セブンイレブンの会長は、新商品を会長直接試食することをアピールしていた。正直セブンイレブンの弁当はうまい、だがそれだけだ。コーヒーはイメージも含めたレベルはひどい、店舗の運営もいけてない。つまり組織としての経営力に魅力がない。

当然、セブンイレブンの組織も気づいている。そして、とりあえずポイント会員を増やすことに力を注ぐ、そして、冒頭のCMになる。 

 

最もセブンイレブンの商品がおいしいのは、プレミアムシリーズを手がけて大成功したように、業界のつながりをつくる力が圧倒的だったからである。

プライベートブランドについての記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 消費財マーケティングと経営について書かれた良書についての記事だ。

 

先行するローソンは、どの段階にいるのか。

情報分析及び経営ノウハウを圧倒的強みとしているローソンは、様々な手が打てる。

都会と地方を押さえている。

まず、高級スーパーの買収だ。これが都会の戦略だ。

 

jp.reuters.com

ローソンへの一括売却で合意する前に入札が行われ、三越伊勢丹ホールディングス(3099.T)も応札したが、高い価格を提示できなかった。

 つまり、三越伊勢丹より金が出せるという強気の買収だ。この強気の根拠は、この記事で分析したとおりである。ちなみに、ナチュラルローソン一号店が自由が丘にできたのが2001年の三菱商事出資の一年目で、当時から成城石井とつきあいがある。三菱商事は慎重な会社で買収後の事業運営のスムーズさも問題ないと認識した。

 

 地方はどうか。以下のように、目立たないが確実に力を発揮している。商品開発力が圧倒的な武器になっている。

www.lawson.co.jp

www.lawson.co.jp

南九州サンクス、店舗をローソンにくら替え :日本経済新聞

 

 

 

 そして、中国地方の中堅コンビニポプラとの提携だ。ポプラのお弁当を作る技術はすばらしい、店内でのほかほか弁当を提供するノウハウはすばらしい。

ポプラお弁当で画像検索してほしい。ポプラ弁当画像検索は、こちら。

ハードコアだ。

www.zaikei.co.jp

 ローソンとポプラは14年12月に、ローソンがポプラに5%を出資する資本提携を行っており、これまでポプラは米や肉などの原材料の15%をローソンと共通化することで、コストを約5%程度削減したという。今回の共同出店により、営業面でもさらに連携を深める方針だ。さらに両社は今後、病院や学校、工場向けの小型店の出店でも協力し合い、今後3年間で150店舗程度を出店する計画を立てている。

 以上のように、三菱商事出資に始まる、ビッグデータ分析、経営ノウハウが経営戦略に大きく影響を与えた実例を分析した。その表面的な部分が「ナナコポイント」のCMである。就職転職を考える人は、以上のような分析をもって行動していただけたらと思う。また、投資家の皆さんにはぜひこのような分析を提供してくれるアナリストと付き合っていただけたらと存じます。

以上。

 

補足

大前さんがセブンイレブンとローソンについて感想を述べている。当然、上記のような分析は行っているのだが、もらう委託料が安いと仕事がやっつけになるいい例が見つかったので、追加する。

ちなみに、大前研一さんが、ローソンと成城石井について小学館のネット記事で説明しているが、ギャラが安いのだろうか、やっつけにもほどがある。自分のビジネスで興味がないところにはやっつけすぎて面白い。

www.news-postseven.com

 

コンビニエンスストア業界では、全店売上高で業界2位と約1兆円もの差をつけてセブン-イレブンが圧勝している。理由は商品開発力だが、2014年に高級スーパーの成城石井を買ったローソンなら、セブン-イレブンの牙城を崩す可能性はあると大前研一氏は分析している。

(略)

その逆に、ローソンがやってはいけないのは、成城石井のノウハウを導入した商品を大量生産してローソンで安く売り、成城石井の高級イメージを崩してしまうことである。

 それ以外の方法としては、もっと生鮮食料品を充実させてもよいのではないか。すでに野菜や果物は販売しているが、精肉や刺身も取り扱うようになったら、コンビニの様相は一変すると思う。コンビニは1日3回のデリバリーがあるのだから、やろうと思えばできないことはないはずだ。
 

 成城石井の買収に疑問をもって、分析がいまいちなひとたちを紹介しておく。

ローソンと三菱商事の戦略と内部の分析までできないと構造は理解できなくても当然かとおもいます。

ローソン、成城石井を買収した真意とは? | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

相乗効果が不透明なローソンの成城石井買収 - 経営戦略、経営改革、経営改善、イノベーション経営、マーケティング戦略、、組織活性化、人材育成、人材教育、経営者育成、資金調達、M&A,営業戦略、創業・起業、モチベーション、

なぜ、アマゾンに挑む競合が存在するのか。アマゾンがブラックだとして、その代替はあるのか。クラウドサービス部門での競合。

今回は、コミュニケーションと広告とブランドの話をしよう。

そして、分析の最後でサラリーマンが何を学ぶことができるか、普段の生活に生かすことができるかを考えたい。

 

テーマは、アマゾンだ。アマゾンはブラック企業である。しかし、ブラックであることはめだっていない。その理由は、広告費を投下して、アマゾンのブラックさがあまり報道されないからだ。

こうして、アマゾンのブラック企業というブランドは隠される。

 

伝えたいこと

アマゾンはブラック企業であるが、あまり目立たない。それは、広告費を投じているからだ。さわやかなCMを流している。

そのイメージは、つくられたものであり、実際の企業像、ビジネスの形はブラック企業だ。そのため、イメージとは違って、競合がいますということだ。もし、アマゾンのビジネス自体が優良なら、競合は苦しくて存在できないとも考えられる。 サラリーマンは、競合に打ち勝って、生きていく必要がある。それは、同僚かもしれないし、おおきな観点で言えばライバル企業かもしれない。

ライバル企業がブラック企業なら戦う方法があるかもしれないという観点は忘れないでほしい。

 

本文

アマゾンがブラック企業として知名度を誇ることは、たびたび記事にしてきた。

結論から言えば、アマゾンに挑む競合企業はいくらでもでてくる。アマゾンに投資している人はこの視点を忘れてはならない。

 

アマゾンは、BtoC企業で小売企業として知名度が高い。それと同時に、AWSという主にBtoB向けサービスの質が高い。AWSとは簡単に言えばクラウドサービスだ。

今回は、アマゾンに挑む企業がなぜなくならないのか。そして、アマゾンのブランド力はいまいちなことを分析する。

 

分析の効果

短期的な効果 アマゾンのビジネスには、情熱がないため儲かる論理的なビジネスばかりをしている。つまり熱狂的なファンはいない。個人の経験レベルのちょっとしたファンである。そして、そのことが競合にはチャンスだ。

長期的な効果 情熱がないビジネス、ブランドは、質的な、ソフトな参入障壁がないことを意味する。独占禁止法の影響により競合がうまれる。つまり面白みのないビジネスだ。生き残りを考えてほしい。アマゾンにもファンはいるが、そこには熱狂はない。個人的生活の慣習レベルのファンだ。

 

本文

 アマゾンのクラウドサービスである、Amazon Web ServicesAWS)の評判は高い。

それにも、競合いますよという話だ。

japan.zdnet.com

Collier氏はAWSについて、「クラウド市場で非常に大きな存在であることは疑いようがない」とした上で、「私たちはOpenStackが生み出している市場の規模を把握していないので一概に比較できないが、競合するパブリッククラウド市場において、グローバルでのプレゼンスはAWSよりもOpenStackのほうが上回っていると考えている」と語った。

 また、「OpenStackはすでにプライベートクラウドのプラットフォームとして多くの企業に利用されており、この分野ではオープンなスタンダードになりつつある。一方、パブリッククラウドに向けても複数のプロバイダーがOpenStackをベースとしたサービスを展開しており、着実に実績を上げている。AWSを過小評価するつもりはないが、OpenStackは対抗勢力として存在感を高めつつあると実感している」とも話した。

 

アマゾンの現状

では、アマゾンという一見、優れたビジネスモデルにみえる優良企業は勝ちきれないのか、それにライバルが出てくるのか。

結論から言えば、勝てそうだからである。

アマゾンのビジネスは、論理に徹した冷たいビジネスである。情熱が感じられない。

論理的な市場分析、戦略策定により勝てそうなところを攻める。楽しみは感じられない。長期的なブランド力がない。アマゾンは、日本に登場して、多くの人々が使うようになって10年たつだろうか。10年使うサービスという観点からブランド力、愛着があるだろうか。もちろん、個人でアマゾンに愛着を持つ人もいる。レビューを大量に書いている人が存在していることからも判断できる。しかし、個人の活動レベルだ。

 つまり、熱狂的なブランド力というソフトな参入障壁がないのだ。

そこに参入のチャンスがある。

さらに、アマゾンはブラック企業として嫌われている。また、労働者に対する冷たいブラック企業は、社会保険という形で眼に見えやすく、また、ストレスを増大させるという眼に見えにくい形で社会におおきなダメージを与える。

日本のブラック企業といえば、ワタミだが、つぶれそうになっている。ワタミについてふれた記事はこちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

アマゾンのビジネスを分析した記事はこちら

ブラック企業という冷たい企業には、参入障壁がなくなり、長期的には衰退する。しかし、ほっておけばいいというわけではない。長期的な時間がたつまでの間に、傷つく人はいるのだ。そのため、ほっておいてはいけない。

 

アマゾンのビジネスと広告の力

 アマゾンと広告の関係は、こちらの記事にまとめた。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

全体を読むのは、時間がかかると思われるので、引用、要約をする。

アマゾンは、賢くマーケティング戦略を展開する。

ただの通販サイトでは、やがて競合においつかれる。利益をあげるために、ブラック企業として労働者を酷使するだけでは意味がない。そのため、IT企業として、クラウドサービスや動画配信サービス、雑誌配信サービスをすすめる。同時に、テレビCMをおこない、メディアにアマゾンがブラックである記事を書かせない。

タイミングもとてもうまい。

最近は、サービスを伝えることを目標としたCMよりも、アマゾンのイメージをよくするCMをおこなっている。

それは、犬がライオンに似た格好をして、赤ちゃんを喜ばせるという広告のお手本のようなCMだ。

こちらのCMを見てほしい。

アマゾンのイメージをよくするCMだ。

 

www.youtube.com

 

サラリーマンであるわれわれがこの出来事から学べること 

 われわれサラリーマンは、日常生活を送っている。その中で、ブラック企業と付き合うことがあるだろう。また、サイコパスのような冷たい同僚や取引相手もいるだろう。

彼らは、プレゼンテーション能力やアピール能力が高い場合、とても危険である。

われわれサラリーマンは、そのひとの本質をみることをせずに、イメージで人々を理解する。なぜならば、本質を見る作業は時間がかかり、また、頭を使う、つまり、苦労するのだ。そのためわれわれはイメージで理解したつもりになる。

これは、危険だ。しっかりと本質を見なければならない。

 

 

 

 

 

 

なぜ、UPQ(アップキュー)のブランド戦略は魅力的なのか。UPQ(アップキュー)のブランド戦略に注目している。このスタートアップバブルを生き抜いてほしい。ブランドつくりと戦略、戦術、経営体制。

UPQ(アップキュー)というブランドがある。

工場をもたない、ブランド、マーケティングに特化した、ブランド企業だ。

今回は、この企業を少し分析しようと思う。

分析の効果

短期的な効果 注目すべきスタートアップベンチャーがあり、とくに4Kテレビはおすすめだ。

長期的な効果 スタートアップバブルかつ、ファブレス3Dプリンターという技術革命で起きた、稀有なベンチャーが発展することが予想できる。バブルの中には、有望な企業も生まれるのだと考えられる。

 

本文

UPQ(アップキュー)概要としての過去記事は、こちら。

 

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

まず、社長のバックグラウンドについて説明しよう。

いい記事があった。

 

www.huffingtonpost.jp

自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法です。もし1年前だったらできていなかったこと。「今だからできる」というタイミングもあったと思います。

何より、同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevoの存在が大きいですね。代表である岩佐さんにもご協力いただいていて、委託先となる中国工場における質、必要なライン、製造にかかる期間の精査、そしてユーザーサポート面など、Cerevoのノウハウがなければ実現しませんでした。

(略)

入社して、カシオの開発思想、プロダクトには熱狂的なファンがいること、G-shock同様のタフネス携帯の開発秘話...わくわくするようなモノづくりの話をしてくれる先輩たちがたくさんいて、本当にステキな仲間たちに出会えました。

(略)

もし、商品にして売りたい、それで生きていきたいと思うなら命を懸けることだと思います。私は全てを懸けていて。もちろん、電子工作は嗜み、休日の趣味として好きでやっている人を否定しているわけではありません。ハッカソンなどイベント的に楽しんでいる人もたくさんいるので、それを否定するつもりは全くないです。 

代表取締役の強みは3点ある。

一つ目は、タイミングの重要性を理解していること。

 もう一つは、情熱があること。

最後は、カシオというビッグブランドかつ、熱烈なファンをもつブランドで、携帯電話の撤退を経験していることだ。(カシオの電卓は、プロが愛用するナンバーワン電卓だ。カシオのg-shock携帯は、一大ブランドだった。ちなみにSANYOは、ハイアールになった。SANYOは残ってほしかった、カシオの携帯のデザインはとても優れていた。)

 

これは、起業家として優れている資質と判断する。

しかし、一つ弱みがある。この3つの強みを絞って、

一つを誰かに担当してもらってはいかがだろうか。理解していることは大切であるが、

一つは、いいパートナーに担当してもらってはどうだろうか。(代表取締役は、自己の範囲という、業務イメージかもしれないが社会への影響が大きいため、パートナーを大きく打ち出してはどうだろうか。)

 

 世界共通の仕組みだ思う。もちろん考えてはいると思うから、私が調べていないだけの可能性も大いにある。

本田宗一郎と藤沢武夫、スティーブ・ジョブズとウォズ。

盛田昭夫井深大。そんなビッグなコンビがみたい。

 

最近の弱み

 なぜ、上記のような分析になるのか。現実にミスが起きているからだ。

k-tai.impress.co.jp

UPQ(アップ・キュー)は、Android 5.1搭載スマートフォン「UPQ Phone A01」で、出荷済のものを全て回収することをあらためて発表した。その理由として、25日午後に案内していた「技適マークの表記ミス」ではなく、技適マークを正式に取得する前に出荷していたため、としている。

些細なミスではなく、構造的な問題ではないことを祈る。

 

まとめ

UPQは、大きな戦略の方向に適していると感じている。

【朗報】家電メーカー各社、今ごろになってようやくデザインの重要性に気付く:キニ速

流れは以下だ。

1、市場は、デザイン重視になっている。

2、デザイン重視で生産できる仕組みが身近になっていること。(自社で倉庫や工場を持たず、製造は海外の工場に委託し、販売はまずはDMM.make STOREに納めるという方法)

アップルのようなビジネスが小規模業者で可能となったこと。

3、2を実際に行っている事例があること。(同じように製品化・販売まで先駆けて行なっていたCerevo

4、資金がスタートアップバブルで流れ込む。

この流れをうまくつかんでほしい。ブランドで勝負してほしい。ブランドに必要なのは情熱だ。

ブランドとは、愛情であり、マーケティングとは、価値を届けることである、このUPQを注目したい。

 

【書籍分析】なぜ今LAWSONが「とにかく面白い」のか?【上坂 徹】【三菱商事の力】

導入。手に取った理由。

ローソンの会社のカラーである青色がきれいだったため。

 

書籍タイトル

なぜ今LAWSONが「とにかく面白い」のか?

 

分類

ローソンという企業の広告本。宣伝本。

ローソンという企業のブランディング事例としての事例本。

マーケティングの教科書の実例集の一社版。

 

書籍テーマ一言要約

ローソンという企業の宣伝の本。2流以下。その根拠は、著書のタイトルの問いかけである、

なぜローソンが面白いのかというといに応えていないから。著者は応える実力がないと

解釈されてもしょうがない。企業広報の本であり、著者が伝えたい点がないと感じる。

そのような書籍を仕事のために書いていると判断されてもしょうがない。

著者の顧客は、出版社であり、ローソンという顧客。

しかし、実例としての強みがある。マーケティングの教科書の事例部分を一社において、

まるまる一冊の本にした、マーケティングの実例本としては、マーケッターには役に立つ。

 

 私の書籍タイトルにたいする答えは、以下だ。ビジネスにおける戦略力とデータ分析力。

これが、40周年を超えるローソンを面白くしている。一言で言うと三菱商事の力だ。

 ビジネスの戦略力は、時代の変化に対応し、商品や制度をかえている。それにより、

面白み、変化を顧客は感じるのだ。その実例として、覆面調査や、

東北大震災以降の電気料金制度、廃棄、割引制度だ。

コーヒーがセルフサービスでないところに、従業員マネジメントという、

インナーマネジメントの知見が見られる。従業員の掃除のコスト、

しかもアンケート調査ではでてこないであろう点を分析している。

企業としてのマネジメント層のレベルの高さだ。

 データ分析の強みはすばらしい。とくに、POSデータと実際のデータの違いの

議論もすばらしい。ここでも従業員マネジメントの視点がある。データ活用があり、

リサーチレベルが高い。(正直言って、今後マーケティングリサーチ業界の存在意義が薄れる。

すでに、インターネットマーケティングリサーチに既存のマーケットリサーチ企業は苦戦を

強いられているが。マーケティングリサーチの将来性は厳しいだろう。)

データ分析戦略の源泉は、2001年の三菱商事による経営からである。

 

著者

上坂 徹 1966年生まれ。早稲田大学商学部卒。ワールド、

リクルートグループを経て95年よりライターとして独立。

 

 

目次

はじめに 今のコンビニはここまで進化しているのか

 

chapter1 「驚きのスイーツ」はいかにして生まれたか?

Chapter2 そもそもコンセプトが違う「MACHI cafe コーヒー」

chapter3 実は「保存料ゼロ、合成着色料ゼロ」製造工場の挑戦

chapter4 自社出資の農場から野菜を直送「ローソンファーム」

chapter5 「健康」に配慮された食品がなにげなく、続々と

chapter6 「Ponta」データ分析でリアルな消費行動を読み取る

chapter7 一点集中主義、「これぞローソン」を作りたい

chapter8 共存共栄を目指す対等なパートナー「FCシステム」

chapter9 「お客さまに来ていただくのではなく、お客さまに近づく」

chapter10 ローソン誕生四十周年プロジェクト「百八十日プロジェクト」

chapter11 ローソンは、コンビにはどこに向かうのか?

おわりに

 

すばらしい点、強み(概要)

 

ローソンの取り組みを詳しく事例をあげて紹介している点。

コンビニ各社を比べる人には有効。

コンビニ会社のマーケティングの実例としては統一感がある。

マーケティングの教科書の事例部分を一社において、まるまる一冊の本にした。

マーケティングの実例として、面白い。コンビニ業界という競争の激しく、

スピードの速い業界のマーケティング実例が学べることがすばらしい。

ポイントデータ分析、商品ブランディング、どれも実例がわかりやすい。

 

おすすめする読者

大きく二つ。マーケッター。データ分析担当者。商品企画者、ブランドマネジメント担当者。

ローソンの宣伝本から、ローソンのいい点を情報として取り上げたい人。

コンビニ会社のマーケティングの実例としては統一感がある。

  

その理由

豊富なマーケティング実例。

商品企画から、ブランディング、マーケットリサーチ、ビッグデータ応用事例と実例が多い。

そのことに興味があるなら役に立つ。ローソンに投資したり、

フランチャイズするような形でリスクをとる人は、押さえておくべき本である。

ロールケーキ商品ブランディング、コンビニコーヒーのラテという差別化。

pontaカードのデータ分析は魅力的な事例だ。

  

読むべき場所

具体例の部分。

ビジネス戦略が感じられる部分。chapter1

「驚きのスイーツ」はいかにして生まれたか?

Chapter2

そもそもコンセプトが違う「MACHI cafe コーヒー」

chapter6

Ponta」データ分析でリアルな消費行動を読み取る

 

【書籍分析】「自分メディア」はこう作る!【ちきりん】

導入。手に取った理由。

おれんじと赤の間の色が目立つ書籍。サイズも小さい。

それで手に取った。ちきりん、みんな大好きちきりんだ。

ちきりんがメディアについて書いた本だ。これは分析すべきだ。ブログは、バブル状態だしね。

 

書籍タイトル

「自分メディア」はこう作る!

 

分類

メディア戦略関連の本、ブランドの本。個人ブランド、個人メディアの本。

 

書籍テーマ一言要約

テーマは、自分メディア。ブログを雑誌と比べている点がすばらしい。

月当たり数十万人が訪れるウェブサイトは雑誌と説明している。

いや、雑誌は金だして買うだろ。ま、ちきりんの分析は粗粗だからいいか。

今回の書籍は、10年にわたる、人気ブログちきりんの日記の舞台裏をまとめたものだ。

まず、電子書籍で発表され、そのご、書籍となった。

つまり、雑誌からの書籍出版の流れだ。

ちきりんブログは雑誌レベルをもともと目指していてそのまとめたものだ。

出版業界では、よくある手法だ。もちろん、分析で注目すべきは、ちきりんの人生自体に深く関わったところである。それ以外は、分析レベルとして普通。

ときどきやりなおしを命じられるレベル。

この本は、作者の手作りだ。この本は、レベルの高い自分史だ。愛をかんじる。

そんじゃーねに愛をこめて。

 

著者

ちきりん。ブロガー。人気のある人。マッキンゼーに17年ぐらいいた人。

個人的には、結構すき。なぜなら、自分の限界をみとめる脳の耐久力があるから。

 

目次

裏を知る篇

『「Chikirinの日記」の育て方』(出発点/ ブレーク!/ 自分のメディアへ/ 今、そしてこれから)/)

 

表を読む篇 『ベストエントリ集』(GROWTH/ CAREER/ RELATION/ EDUCATION/

POLITICS/ BUSINESS)

 

すばらしい点、強み(概要)

10年をまとめた本。そこからくる凄み。自分の日記を10年分出版したといえば、

大抵の著者の本で読みたくなる。村上春樹はいっていた、

たんたんと積み重ねることが職業作家のスキルだと。

その10年の間には、ときどき神がかった分析ができるものだ。

強みは、メディア運営における戦略面と戦術面に分かれる。そして、その感想が書いてある。

じぶんは幸運だったという分析である。

 

戦術面では、日々の作業における実務が書いてある。これは、

注目されないかもしれないが大変貴重だ。

最も、業務レベルの高い人にとっては、当たり前であるが忘れがちだ。

つまり、日々の業務のフォーマット化だ。例をあげると、ブログを書く時間は30分。

図形があるとそれに30分かける。また、一つの記事につきメッセージは一つ。

このようにフォーマット化して、繰り返すコストを大幅に下げている。

また、書籍についても分析できている。厚い、優れた書籍を読んだ場合、

その本から何本もの記事を書くということだ。一つの本で一冊という書籍紹介ブログはあるが、優れた書籍の効果という点で、ちきりんのほうが、投資効率がいい。

あくまで一般ブロガーとの比較だが、ちきりんは、オペレーションに優れている。

戦略面では、特段の強みはない。弱みが見える。マーケティング戦略として、

ターゲットを明確に絞ることを目指したのは、ブログによる本を出版した後だ。

さらに、個人日記と社会派の主流コンテンツをわけたことも結構遅い、

さらに、そんじゃーねというキャッチコピーを選んだのも他人だ。

ブランド戦略に関しても幸運が第一の成功要因と述べている。

ちきりん自身は、変化がすきといっているが、

バブル的な世の中の流れの分析ができるレベルではない。それは彼女も認めている。

つまり、秀才だ。秀才がバブルにのったという貴重な例がこの本には書いてある。

それが、この書籍の最大の強みだ。

 

おすすめする読者

WEBマーケッター。マーケッター。日々の業務として、オペレーションとして、

webメディア関連を仕事にしている人。個人メディアに関心がある人、

会社で自社メディアを運用する人。10年かけて何かを積み重ねた人、

また積み重ねようと思う人。

 

その理由

10年という期間、その中ですばらしいことが起きない確率は低い。様々な著者の10年には、

それほどの重みがある。老人が書く自分史がつまらないのは、

テーマが絞りきれていないため詳細なデータがそろっていないという点にある。

テーマが絞られた10年の重みがある。その点、ちきりんは、

テーマを6分野に絞りデータが詳細である。

個人メディア研究10年とも言える。

 

読むべき場所

具体例の部分。ブログ運営のオペレーションのスキル、経験。

裏を知る篇

『「Chikirinの日記」の育て方』(出発点/ ブレーク!/ 自分のメディアへ/ 今、そしてこれから)/

 

なぜ、フォルクスワーゲンの改造ソフト問題が歴史に残る問題なのか。フォルクスワーゲンもとい、ボロクソワーゲンの自動車史に残る不正ソフトウェア事件のブランドを含む見えにくい影響を分析する

自動車史に残る大事件だ。

事件の概要が損失額も含めて明確に、判明する前に最高経営責任者が辞任した。

これはすごい。22日に一報が入り、23日に辞任だ。

(実際は、一年以上不正追求されていた。

焦点:独VWの不正告白、当局と繰り広げた長期攻防の舞台裏 | Reuters

これは、分析する価値がある。

jp.reuters.com

 

 

www.youtube.com

CMの最後のフォルクスワーゲンがボロクソワーゲンと聞こえるようになってしまった。

フォルクスワーゲンのブランド価値は大きく下がるだろう。高級車である、アウディ部門を中国あたりが買うかもしれない。中国人のドイツ車好きは異常。ボルボに続き、アウディも中国人ブランドの仲間入りだろうか。

この自動車の歴史にのこるニュースを分析しよう。

 

分析の効果 

短期的な効果 フォルクスワーゲンの事件の背景を抑えておくことができる。

長期的な効果 ブランドを大きく毀損した、フォルクスワーゲンがどのように回復するか、教科書にのるようなテストケースを目の当たりにすることができる。注目の価値ある事実だ。

 

本文 

まず、事件の概略だ。

www3.nhk.or.jp

アメリカでのディーゼルエンジンの数値をごまかしたという話。

それで、まずかかる金が約9,700億円。これは、最低限の損失だ。これからどれだけあがるかは現時点では、わからない。(存在する希望は、過去のGMの意図的な欠陥隠しが10年で900億円の損失だった。)

1,100万台の車両が関係する。この数値の影響を分析する。

 

フォルクスワーゲンについてのおさえるべき基礎知識

分析のために、数値を比較するために 押さえるべきは、フォルクスワーゲンという組織。

フォルクスワーゲングループは、ブランドでざっくり言うと、フォルクスワーゲンアウディ、ポルシェがある。

ASCII.jp:ポルシェ16万台はVW470万台とほぼ同じ営業利益を稼ぎ出す

一番わかりやすいのがこの記事。

フォルクスワーゲンの2013年12月期の販売台数は973万台、売上高は27兆1870億円です。(略)

VW」ブランドはの販売台数470万台、売上高は13兆7168億円で、いずれも連結業績のほぼ50%を占めています。VWは文字通りフォルクスワーゲンの基幹ブランドなのです。

 VWの営業利益率は過去3年間で3~4%と低く、しかもやや低下傾向です。営業利益は毎年4000億~5000億円程度で、連結営業利益約1兆5000億円のうち、VWの貢献は25%程度に過ぎません。

アウディの年間販売台数は130万~150万台とVWの3割程度ですが、利益には大きく貢献しています。アウディの営業利益率は一貫して2ケタを保ち、営業利益は毎年約7000億円とVWを大きく上回っています。利益で見ると、フォルクスワーゲンの稼ぎ頭はアウディなのです。

「ポルシェ」ブランドは2012年8月からフォルクスワーゲングループ入りしました。通期での業績が連結決算に反映されたのは2013年12月期が初めてです。ポルシェの販売台数は16万台と少ないものの、世界中で圧倒的なブランド力を背景に営業利益率は18.0%と大変高く、営業利益3559億円はVWの3994億円に迫ります。

 要約すると、フォルクスワーゲンは、大衆車で利益は、低いが大量に売れる。500万台売れる。アウディは、100万台売れて利益が大きく出る。ポルシェは16万台だが、利益率がすごい高い。しかし、そもそも売れない。フォルクスワーゲンは、大衆車で、しかもヨーロッパでは、半分がディーゼル車。その不正はダメージが大きい。

毎年、500万台売れるうち、半分がディーゼルで250万台。それが数年間の不正で1,100万台。

不正ソフトを使っているかどうか、不正ソフトと認識されるかは当局の判断次第。

これは、経営が傾く数値だ。一年の利益が1兆5,000億円で、最低損失が、約1兆円である。

そして、失ったものはすでにある。株価とブランド価値だ。ボロクソワーゲンだ。

 

自爆したフォルクスワーゲン、株価ボロクソバーゲン : 市況かぶ全力2階建

株価は、半分になった。

すこし深い分析

さらに、分析は、続く。フォルクスワーゲンブランドが売れないと表面上の数値よりもダメージが大きい。それは、従業員を通した政治への影響と大量販売によるコスト削減と、研究費の影響だ。

まず、従業員への影響だ。従業員がリストラされると政府への不満があがる。そのため、膨大な労働者を抱える自動車会社は政府への意見が強い。また、従業員は家族の分も選挙権をもっていて大変労働組合も強い。アメリカの自動車会社の労働者の力が強すぎて、GMがつぶれたのは記憶に新しい。

次の影響は、大量販売によるコスト削減だ。従業員の成長ともいえる。大量販売には、大量生産がある。その大量の生産により従業員の成熟がある。そして、その成熟は、フォルクスワーゲングループ全体のコスト削減に役立つ。それは、アウディやポルシェのコスト削減に役立つ。

最後に、研究費だ。具体例で言おう。ポルシェカイエンの中身は、フォルクスワーゲントゥアレグだ。ポルシェの中身は、大衆車フォルクスワーゲンなのだ。

それは、車両の車体共有化である。(価格の違いはブランド力だ。)

www.carsensor.net

 この共通の研究開発費が捻出できなくなるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ゴーンさんの意見

一方、ルノー日産のゴーンは冷たい。

sp.m.reuters.co.jp

ルノー日産グループで800万台だから、ライバルの失敗にチャンスを感じているだろう。

もっとも、年収10億のゴーンはリスクを犯さないよ。

 

日本限定対策

問題のフォルクスワーゲン車 国内の販売なし NHKニュース

日本では、該当のディーゼル車はない。あるのは、ブランド価値の毀損。イメージが悪い。

私がコンサルなら、ブランドイメージコンサルをフォルクスワーゲン日本におこない、同時に、競合の外車メーカーにシェアを奪いましょうとコンサルするという展開が思いつく。

個人的には、ボルボが好きだ。ボルボ労働組合を研究したときに思ったのは、ボルボ労働組合の資料は大変詳しくて、魅力的だった。

 

参考資料

今回の不正ソフト技術について

【VW匠の技】似非クリーンディーゼル技術の極みを検証してみた | 膝と相談させてください

フォルクスワーゲン内部では知られていた話かもしれない

「ゴキゲン♪ワーゲン」のVWに何が!?日本法人社長の唐突な辞任劇が生んだ波紋|モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫|ダイヤモンド・オンライン

 

 一番読んでいただきたい記事はこちら。

kanjuseitosyakaitojounetsu.hatenablog.com

 

 

【書籍分析】マーケット感覚を身につけよう【ちきりん】

導入。手に取った理由。

ちきりんブランドで手に取った。ビジネス書。ランキング上位の本。ちきりんの一押しは、マーケットという言葉。マーケットの概念が理解できているかは微妙なところだ。マーケットと書いてあって読まないわけにはいかない。みんな大好きちきりん。ひとつなぞがある。目次のページの「次」のフォントサイズが、「目」と比べて小さい。これは何を意味するのだろうか。

 

書籍タイトル

マーケット感覚を身につけよう

 

分類

マーケティング戦略本。戦略の本、マーケットに特化している。

 

書籍テーマ一言要約

テーマは、マーケット感覚。ちきりんが独自に定義したことば。マーケット感覚とは、「売れるものに気がつく能力」、「価値を認識する能力」である。広く言うと、価値を発見する力ということだ。コンサルでいう、事象の新定義と特性のうち、マーケットで売れるものに絞ったイメージだろうか。

マーケット感覚とは、事象の新定義のスキル、ただし分野は、ひらかれた市場。こう説明すると、コンサルの本になる。ちきりんのコンサルスキルの弱みが伝わってくる。ちきりんブランドがあるから世に出る本ともいえる。ちきりんは、マーケット信奉者であり、マーケットで生き延びている。からだを張っている。からだを張っている人の意見は、参考程度に聞く価値がある。

数回読む価値があるかもしれない本。

ただし、事象の分析自体は、微妙。自動車の分析を価値とは何かで行っているが、間違っている。都市部の人が車を買わない理由は、利便性ではない。金がないから、それがおおきな理由。これは、通常の費用のマーケティング・リサーチとか、アンケートでは出ない。お金がないから買えないなんて認識したくないから、すっぱいぶどうの話。

 

著者

ちきりん。ブロガー。人気のある人。マッキンゼーに17年ぐらいいた人。個人的には、結構すき。なぜなら、自分の限界をみとめる脳の耐久力があるから。

 

目次

はじめに 

序 もうひとつ能力

・論理思考とマーケット感覚

・その他

1 市場と価値とマーケット感覚

価値とは何か?

・マーケット感覚は学べるスキル

・その他

2 市場化する社会

相対取引だった昔の就職活動

・婚活も市場化!

・需給バランスに振り回される難関資格職業

・その他

3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方

・私的援助こそ弱者を切り捨てる

・その他

4 すべては「価値」から始まる

マーケティングとマーケット感覚

ジャパネットたかたは何を売っているのか?

・普通の人も「売れる価値」を持っている!

・その他

5 マーケット感覚を鍛える5つの方法

・市場に評価される方法を学ぶ

・その他

終 変わらなければ替えられる

一生一つの専門性は無理

・その他

 

すばらしい点、強み(概要)

マーケット、市場への熱。

この本は、かなり特殊だ。市場の力にとりつかれた著者が、数年書きたかったテーマだ。著者自身の熱が伝わる。整理されているとは思えない。そのため切り口をうまくきりとることがしにくい。

ただ一つは確実にいえることがある。人によっては、著者の熱を感じる部分が書籍の中にある。あくまでも、著者が体験したこと、旅行とかに対しての著者の熱と触れ合う部分があるから。要約にあるように、事象の分析は微妙。

 

おすすめする読者

マーケット、市場というキーワードに興味がある人。このような分類になる。

 

その理由

マーケット戦略の書籍の中で、マーケット、市場に対する熱がこれほどある本は珍しい。マーケットという概念には、熱量という概念はあまりなじまないことが通例だからだ。

熱量が、マーケットではない、さるやまのさるの本能の部分を刺激する。刺激物として質が高い。

 

読むべき場所

具体例の部分。「はじめに」の部分。短期的に確実に読むべき箇所、それは以下だ。序 もうひとつ能力・論理思考とマーケット感覚

1 市場と価値とマーケット感覚

・価値とは何か?

・マーケット感覚は学べるスキル

2 市場化する社会

相対取引だった昔の就職活動

・婚活も市場化!

・需給バランスに振り回される難関資格職業

 

3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方

・私的援助こそ弱者を切り捨てる

 

4 すべては「価値」から始まる

・マーケティングとマーケット感覚

ジャパネットたかたは何を売っているのか?

・普通の人も「売れる価値」を持っている!

 

5 マーケット感覚を鍛える5つの方法

・市場に評価される方法を学ぶ

 

終 変わらなければ替えられる

・一生一つの専門性は無理